『「みんなと違う人でいい」 生きづらさについて30年間書き続けてたどり着いた、気楽な人間関係のススメ』
だから「人間関係」か「孤独」かという二択は違うと思っていて。決定的によくないのは、いじめられるとか、パワハラを受けるとか、否定される人間関係に身を置くこと。その対極にあるのは孤独ではなくて、自分を肯定してくれる人間関係だと思うんですよ。もちろん孤独がいいという人もいるので、それを否定はしたくないですけど、でも悪い人間関係もあれば、いい人間関係もあるんだよ、ということは伝えたいですね。
――「お互い様」の関係性とはどういうものでしょうか。
それぞれが対等の個人として横並びになっている関係性です。偉い人がいて威圧的に振る舞うのもよくないし、誰かが誰かに依存しているという関係もよくない。よく「面倒見のいい人」っていますけど、教育虐待なんて言葉もあるように、面倒を見すぎるのもよくなくて。「こうした方がいいよ」というアドバイスが、「なんでこうしないの?」とエスカレートしていくと、それは愛情のようで、実は半分くらい違うものが入っているんじゃないかと思うんです。
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