第五十一章はドン・キホーテ護送中の人々に話した山羊飼いの物語を述べる。
この谷から三リーグのところに一つの村があります。それは小さいけれどもこの近郷でいちばん富んだ村の一つです。そこになかなか裕福な一人の百姓が住んでおりましたが、その人は非常に人に敬われておりました。金持ちであれば敬われるのが当たり前ですが、その人は自分の持っておった財産の