森林と林野庁,国有林供給調整検討委員会について調べた (rush/21/04/21)
お久しぶりです。sakarushです。
Twitterで森林系の専門に居る何人かと親しくなって話題を追ううちに、林野庁なる機関や森林に関することで気になったので、調べました。主に林野庁とその機関に関しての調査纏めになります。
林野庁とは
農林水産省設置法(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=411AC0000000098_20200621_430AC0000000062) 第21条に規定されている、農林水産省の外局。
第二十一条 国家行政組織法第三条第二項の規定に基づいて、農林水産省に、次の外局を置く。
林野庁
水産庁
林野庁の任務は、「森林の保続培養、林産物の安定供給の確保、林業の発展、林業者の福祉の増進及び国有林野事業の適切な運営を図ること」。
林政部、森林整備部、国有林野部を内部部局に持ち、森林管理局を地方支分部局として持つ。
とても面白いのがその歴史で、昔(明治~戦前)は、日本にある多くの林が「御料林」として皇室所有の財産であった。この御料林を経営していた帝室林野局(前身:御料局)をGHQの司令の元、統合して林政統一出来たのが林野庁らしい。
御料林と帝室林野局
歴史的に御料林が成立したのは、皇室財産をどう設定するかが議論された明治初期らしい。
少し前に森林資源系の専門に居る方に、「どうしてその分野に興味を持ったんですか?」と野暮な質問をした時に、「日本文化が森林と共にあり、それに興味があるから」と言われてへーっ!となったのを思い出した。その時は「森林から感じとる風情などが、日本文化に影響を及ぼしている」程度のイメージでものを聞いていたんだけれど、「戦線の皇室財産」の中の重要な品目として御料林(国有林)が存在している事を知ると、とてもなるほどという気持ちになった。
参考文献
1. 星原大輔「御料局と長州藩撫育方一明治皇室財産の一考察一」2005年 , ソシオサイエンス, (https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwidoorlpZ7wAhWNFogKHfQWB-YQFjAAegQIBRAD&url=https%3A%2F%2Fwaseda.repo.nii.ac.jp%2F%3Faction%3Drepository_action_common_download%26item_id%3D15076%26item_no%3D1%26attribute_id%3D162%26file_no%3D1&usg=AOvVaw0-1wK9DsQGQdNraDWtkA0p 2021/04/21 閲覧)
2. 池田 さなえ 「代・部会報告 「皇室財産設定論」再考」2018年 , (https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/245427 2021/04/21 閲覧)