KudanARのUnity用SDKのサンプルを検証
https://gyazo.com/81c59017d990c8d926859491678d10e5
KudanARとは
日本人起業家がイギリスで創業した株式会社Kudanが作ったARエンジンのこと。
投資家から2億近く集めたとしてニュースにもなったりした。
もともとKudanはARアプリを開発しており、ARのSDK,Vuforiaを作っていたが大手企業の修正に対応するにあたり限界が出たため自社開発された。
KudanARの特徴は今までの空間認識などのARにGPS、コンパス、時刻、天気情報などから太陽の位置、光源を特定し3Dオブジェクトへ環境光を反映させることができるらしい...
また、単眼レンズで読み取った映像から対象物の距離や大きさを推定できると書いてある。このような機能をSLAMというそうだがその機能はVuforiaにはないものだ。
対応開発環境はNativeSDKとしてiOS, Android、Cross-platformとしてUnityが用意されている。
ライセンスに関して
Development SDK
サンプル動作,検証用
Production License
£1000/1アプリ年間(約140,264円-2016/11/24現在)
£(ポンド)での支払いのみ。日本円は現在対応中だとのこと。
一応日本に会社がありメールフォームがあるので問い合わせ次第では...
Volume License
複数アプリの場合は問い合わせにて割引できるそう?
開発準備
今回はサンプルを動かすだけなのでKudanのライセンスの支払いはいりません。
SDK同包のパッケージ、KudanARUnity.unitypackageをダウンロードできました。
https://gyazo.com/b0accacac25a7ab950f91560a9e8884a
Unityパッケージはimportしておいてください。
しかし、パッケージの中やこれと同包の説明PDFなどは見つからないのであった...(公式サイトのDEMOの方に動画のサンプルや解説はあります。)
Keyの登録
Assets/Samples/にサンプルのsceneがいくつかありますので再生してみたいと思います。
Samplesの中にAngelScene.unityというのがあるのでダブルクリック。
HierarchyにGameObjectが読み込まれました。
そのまま実行すると以下のエラーが出ます。
https://gyazo.com/ef60184416dd40192043346be8b2b8cb
以下が解決方法です。
UnityのhierarchyウィンドウのKudanCameraのKudanTracker.csを開きます。
https://gyazo.com/a6552535347df55d2445a51cb42a3087
Get Editor API Keyのボタンを押してみるとページに「For development license keys please click here」というリンクがあったので押すとDevelopment License Keysというページへ遷移する。
https://gyazo.com/0d7e839ef3d8fd25b0217b5e588a686d
上のページにあるBundleIDとAPI Keyをコピーしておく
API KeyはKudanTracker.csに入力します。
InspectorウィンドウのKudanTracker.csからSet App/Bundle IDを押下します。
選択範囲になっているBundle IdentifierをBundleIDに変更します。
https://gyazo.com/b31a4e372486b036c3f84122080a33b3
実行結果
https://gyazo.com/7cd600b27bb9c54630d8fc89ef970bdb
WebカメラがPC本体のものじゃなくてUSBのWebカメラなど別のものに変えたい方はKudanTracker.csのPlay Mode Web Cam IDを変更してみてください。0がデフォルトのカメラです。
「Assets/KudanAR/Samples/Texture/」にlego.jpgとBatmanLegoMovie.pngがある。
lego.jpgをiPhoneで表示してそれを撮影してみたらこんな感じ。
iPhoneに写しているためたまに画面反射で認識しなくなるが端末を回転させると天使の像も回転したり、遠近で大きさも変わるようになっている。
https://gyazo.com/81c59017d990c8d926859491678d10e5
他のサンプルも基本的に同様に再生が可能なはずです。
Bundle IDはプロジェクト単位なので保存されますが、API KeyはSceneごとなので設定して保存しましょう。一回設定すればその後は不要です。(公式にて変更がない限り...)
サンプル説明
AngelScene.unity
今回の解説で使った天使の像。
lego.jpgをカメラで撮ると天使の像が現れる。
https://gyazo.com/81c59017d990c8d926859491678d10e5
KudanSample.unity
lego.jpgをカメラで撮ると球体が現れる。
https://gyazo.com/370f4910f91b78077d4c9fa3239bebb7
全体的にARに言えることは感動を伝えたくてプレイ中のスクショを見せても相手には伝わらず楽しくはない。
次からはUnityのプレイ画面を動画撮影してそれのGIFなどにしてみたいと思う...