『教養としての認知科学』
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ISBN:4130121103
認知科学が描き出す、知られざる“知性"の姿
青学・東大での人気講義を書籍化
人間はどのように世界を認識しているか? 「情報」という共通言語のもとに研究を進める認知科学が明らかにしてきた、知性の意外なまでの脆さ・儚さと、それを補って余りある環境との相互作用を、記憶・思考を中心に身近なテーマからわかりやすく紹介。
★長谷川寿一氏(東京大学教授)推薦
「知性とは何か? この問いに挑む認知科学は諸科学が交わるホットスポットだ。東大駒場の名物講義を是非あなたにも。」
★円城塔氏(作家)推薦
「この本を読むと、人間は自分で思っているよりも、いい加減なものだとわかる。いい加減な人が読むべきなのはもちろんだが、自分はしっかりしていると思っている人こそ、読むべきである。」
【本書「はじめに」より】
この本には二つの目的があるのだが、そのうちの一つはこうしたフレームワークの下で見出された知性の特徴を読者と共有することである。具体的に言うと、どんな簡単な認知、行為であっても、それは複雑なプロセスからなっていること、そしてそれらは多様なタイプの知識の精妙な働きによって支えられているということである。……
この本の二つめの目的は、この新しい認知科学のもたらした知見を読者と共有することである。そしてこれらをまとめながら、知性についての新しい姿を描くことに貢献したいと考えている。その姿とは身体を通して環境と関わり合い、ゆらぎつつも、柔軟にそして適応的に自らの内部、外部を変化させていくというものである。
【主要目次】
第1章 認知的に人を見る
第2章 認知科学のフレームワーク
第3章 記憶のベーシックス
第4章 生み出す知性――表象とその生成
第5章 思考のベーシックス
第6章 ゆらぎつつ進化する知性
第7章 知性の姿のこれから