『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』
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ISBN:4000245228
「論壇」「文壇」とは何か。日本において「批評」はいかにして可能か。私たちは言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼるところから再起動しなければならない。膨大な資料博捜に裏づけられた圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す。思想界注目の新進批評家による、まったく新しいパースペクティブの誕生!
【目次】
序章 編集批評論
1 商品としての言論 ギルドから市場へ
2 批評のマテリアリズム 課題設定
3 出版大衆化 円本・革命・スペクタクル
4 ジャーナリズム論の時代 総合雑誌史
5 時限性と非属領性 本書の構成
第1章 論壇時評論
1 論壇とはなにか 第一の課題設定
2 レジュメ的知性 総合雑誌の論壇時評
3 空間画定と再帰性 学芸欄の論壇時評
4 メディア論の予感 相互批評の交叉点
5 消滅と転生 自己準拠的なシステム
第2章 文芸時評論
1 問題消費の時代 第二の課題設定
2 アリュージョンと多重底 批評無用論争
3 後発者たちの憂鬱 自律した批評の誕生
4 複数化する宛先 文壇村という読者集団
5 職業としての批評 文芸批評のプロトコル
第3章 座談会論
1 ふたつの欲望 第三の課題設定
2 合評から討議へ 「新潮合評会」の変成
3 劇場化とロールプレイ 行動主義論争
4 擬態の親密圏 『文学界』の文壇政治
5 造語の氾濫 メディア=形式の一義化
第4章 人物批評論
1 人物による時代診断 第四の課題設定
2 横断性と大衆性 普通選挙時代の批評
3 固有名消費 有名性生成のメカニズム
4 複数の表象様式 記号的身体とキャラ化
5 有名と匿名 現実的権威の発動
第5章 匿名批評論
1 スターシステム 第五の課題設定
2 精神か経済か フリーランサー論争
3 声と批評 輿論・社会化・カタルシス
4 責任の所在 学芸/文芸欄という例外圏
5 固有名化する匿名 名をめぐる四象限
終章 批評環境論
1 速度 編集的批評/批評的編集
2 綜合 アカデミズムとジャーナリズム
3 再編 境界条件の壊乱と地殻変動
4 局外 いまはそれと名指されぬもの
5 集団 全体性はいかにして可能か
註
あとがき
人名索引