『ヴェニスの商人の資本論』
〈資本主義〉のシステムやその根底にある〈貨幣〉の逆説とはなにか。その怪物めいた謎をめぐって、シェイクスピアの喜劇を舞台に、登場人物の演ずる役廻りを読み解く表題作「ヴェニスの商人の資本論」。そのほか、「パンダの親指と経済人類学」など明晰な論理と軽妙な洒脱さで展開する気鋭の経済学者による貨幣や言葉の逆説についての諸考察。
資本主義(ヴェニスの商人の資本論
キャベツ人形の資本主義
遅れてきたマルクス)
貨幣と媒介(媒介が媒介について媒介しはじめる話
広告の形而上学
ホンモノのおカネの作り方
はじめの贈与と市場交換
パンダの親指と経済人類学)
不均衡動学(不均衡動学とは
個人「合理性」と社会「合理性」
マクロ経済学の「蚊柱」理論
「経済学的思考について
知識と経済不均衡)
書物