2023年1月読書会メモ(まさきいずみ)
2022年12月24日以降読了したものを記載
『ファシズムの教室:なぜ集団は暴走するのか』
実際の実験的講義をもとにした社会学分野の本
論理的に難しいところはなくスラスラ読める
示唆に富んだ一冊、だがこの本だけでは弱いか
結論としては、ファシズムは生物としての人間のバグなんじゃないかと思います
仕様上の問題で、デバッグはできない
バグを知り、運用でバグを避ける
集団を作る性質は集団外の排除につながる
集団の力に酔う
伊藤計劃さんがどこかで、糖尿病は、寒冷期に血液が凍るのを防ぎ短い寿命の中で次世代に繋げればオッケー的なシステムだったんじゃないかと書いていたのを思い出しました
「ミルグラム実験」や「スタンフォード監獄実験」は実は失敗していたと『Humankind 希望の歴史』で書かれていたが、ファシズムと違うのは集団としての人間の特性が抜けていたから?
上からの命令だけでは倫理観を動かすことはできないが、倫理観価値観は集団正義に依るのではないか
「青い目、茶色い目」の話も倫理観が十分でない子供が、教師という強い力に引っ張られる形になった。差別された側が後で差別する側になると自らの経験がフレームとなり倫理的な力となったのでは
悪の反対は正義ではない、善?
人間が最も残酷になれるのは悪ではなく、正義の立場にあるときと、言ったのは誰だったかな?
外を持つことが重要?
キーワード
メタ認知
相対化
外部足場
マインドコントロールの手法
関連本
『啓蒙思想2.0〔新版〕: 政治・経済・生活を正気に戻すために (ハヤカワ文庫NF)』#未読
『Humankind 希望の歴史』
『オーキスの救世主』
ライトノベルでマインドコントロール等々、カルトを描いています
『魂の錬金術―エリック・ホッファー全アフォリズム集』
『大衆運動 新訳版』 #未読
2度の世界大戦を生きたホッファーの言葉は、実感を伴って聞こえます
読んだ
『烏の緑羽』
『「世界文学」はつくられる: 1827-2020』
日本、ロシア、アメリカでの世界文学の扱われ方
アメリカではアンソロジーとして文学全集があり
樋口一葉が結構有名
アンソロジーをTCGに例えていたのは面白かったです
『傘のさし方がわからない』 #読書会で紹介された本を読む
zasuyukaさんが紹介していて気になっていたので
味があっていいなあというエッセイでした
早く読まないように、1日ひとつ読みました
読んでいる
『マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)』
ちょびちょび読んでいます
『啓蒙思想2.0〔新版〕: 政治・経済・生活を正気に戻すために (ハヤカワ文庫NF)』
『大衆運動 新訳版』(旧版)
『調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』
漫画
人間テスト
ジャンプルーキー! 連載のSF
喋れて二足歩行ができる動物が、社会的に人間になる「人間テスト」にまつわる話
スクライド
電子版が、2023/01/19まで限定配信のため、購入
頭悪くていいです
『百億の昼と千億の夜 完全版』
三体IIIの解説でもちょっと取り上げられていたスケールのでかい話
昔、文庫版で買って読んで、すげーなと思ったSFです
原作もありますが、読むなら萩尾望都先生の画のこちらで是非
『私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記』
アニメ
お兄ちゃんはおしまい!
TsutomuZさんが読書メモに書いていたのを見てどんなものかと
オープニングが『てーきゅう』のOP曲をやしきんさんなのが気になりポイント1
「お兄ちゃんはおしまい!」といったのは、主人公なのか妹なのか
Revenger
アルスの巨獣
ニトロプラス関係でまとまるのかな?
利便事でリベンジ、利便事屋でリベンジャーは外連味がきいてます
仕事人がアニメになったら
仕事のトンチキ具合も本家さながらですね
ぼっち・ざ・ろっく!
前期アニメをいまさらながら視聴
観た後、各話タイトルの元曲を聴いてます
個人的アジカン名盤の「ワールドワールドワールド」と「サーフブンガクカマクラ」から採用が多いのは嬉しいです
主人公のコミュ障ぐあいが綺麗に抽象化されているのが引っかかりポイント(かといって『異世界おじさん 1 (MFC)』みたいになると拒否感強い人が多そう)
その他
google workspace essentials starter でも Scrapbox にログインできたため、アカウントを入れ替える