2022年9月臨時読書会メモ(tasu)
本の良かった点
tasu.iconは学生~会社勤めになっても、よく数式をこねくり回しています。なので、書きながら考える習慣は身についていました(たぶんtasu.icon*2)
ただ、走り書きのメモが多くて、書いて「残す」ことはあまり意識していませんでしたtasu.icon
本書では、書いて「記録する」ことがどんな意味を持つのかを教えてもらえますtasu.icon
それだけではなくて、記録するのは「不真面目でいい、むしろ不真面目がいい」と言ってくださいますtasu.icon
1章で「不真面目でもいいんだよ」と語り、7章でこれまでの論を踏まえてもう一段上のレベルで、不真面目であることの意味が語り直されます。完全にやられましたtasu.icon*2
気が付いたら「不真面目でも良いから、とりあえず書いて『残す』ことをしてみよう」と思ってしまっていました(単純tasu.icon*3)
ピンポイントで好きなところ
文章
若者向けに書かれたとのことですが、30代のおじさんにも刺さりましたtasu.icon
本書からrashita.iconさんの「ノートのすばらしさを伝えたい」という熱い想いを(勝手ながら)感じた気になってしまいました。加えて文章自体が読んでいてとても気持ちがいいですtasu.icon*2
つまり、直接行動を支配しないビジョン方式は、うまくいくかもしれませんし、うまくいかないかもしれません。人によって違いが出てきます。では、あなたはどちらのタイプでしょうか。ビジョン方式でうまくいく人でしょうか。それともうまくいかない人でしょうか。あるいは、それとは違った第三のタイプでしょうか。
あなたは、この問いに答えられるでしょうか。
書いたものは、何度でも書きなおせばいいのです。考え直していけばいいのです。一度そう「思った」のだから、後はその通りにやり続ける、という頑固なアプローチではなく、たびたび足を止めて考え直すことをしていけばいいのです。それを可能にするのがノートです。
ずいぶんと大げさに感じられることでしょう。それはそうです。まさに「そんなことが起こるとは思わなかった」と思う出来事が生まれるのが誤配だからです。
それがなんなのかは、もちろん「今」の私にもわかりません。実に素晴らしいことではありませんか。
情報摂取するためだけに読むのはもったいなすぎるtasu.icon
この点はGoFujitaさんがとても素晴らしい書評記事を書かれていましたtasu.icon*2
余談ですがGoFujitaさんの透明感のある文章も好きですtasu.icon
ノートは記録ツール
ふむふむ。確かにそうだなぁtasu.icon*2……と思っていたらいつの間にか「……ということは本も著者のノート」などなど、どんどん話が広がっていくtasu.icon
ノートから考えることへの広がりがすごい(語彙力tasu.icon)
まさにすべてはノートからはじまるtasu.icon
挿絵でノートの罫線をうまく使われている
これは編集者さん発信(?)とどこかで仰っていたかもしれませんが、
「本も著者のノートである」という伏線(?)が、回収されているtasu.icon
細部ではあるのですが、流れ作業の編集ではまず出てこない発想なのではないでしょうかtasu.icon*2すごいtasu.icon
二段構えが好き
二段構えなら痺れるわけではないのですが、痺れた本に二段構えが多いですtasu.icon*2
二段構えについては、先月の再掲↓
以前rashita.iconさんのメルマガでお話あった二段構え
入り口部分はわかりやすくアピールして、しかしその中には洞窟があって何が待っているのか(何に遭遇するのか)わからない。そんな二段構えでコンテンツを構成するという考え方です。
二段構えについては、ブックカタリスト本編でも「転調」と語られていましたねtasu.icon
合わせて読みたい、関連しそうな本
根源的な内容が多いので、幅広く関連する本があるかと思います(本書の巻末にも多くの「読書案内」)tasu.icon
が、あえて「合わせて読む前に、ノートを書こう!」と言いたいですtasu.icon*2