ジョン王とマグナ・カルタ
Horrible Histories Series 6 (BBC TV, 2015)
Crooked King John and Magna Carta (No. 601, DVD Disc 3)
0.主題歌
1.吟遊詩人の歌(ジョン王の事績を紹介)
ジョン王については、あまり良い話を聞いたことがない / さらに進んで、彼こそ最悪(の王)だという人もいる / というのはジョン王はあまり人気のある王ではなく、フランスで戦争に負けた / 教皇を悩ませたものの結局は屈服し / またもやフランスに負けた / 彼はぜいたくな生活を送り / そのために税金をかけた / そしてその収入を使い切ってしまうと / 貴族にさらに税金をかけた / それならなぜ、ジョン王の治世は特別なことだと言えるのか? / なぜなら彼がイングランドの王である時に、マグナ・カルタに署名したからだ
3.ジョン王の家族について
・当初、ジョンは兄であるリチャード1世(獅子心王)の影に隠れていた
・リチャード「お前なんか絶対王になれないよ~」
・父親ヘンリー2世から「欠地(領地をもたない)・ジョン」と呼ばれ、馬鹿にされるジョン
・『権力と裏切り』 / ジョンがフランスに寝返ったことを知ったヘンリーはショックで死んでしまう。 / ジョン「ママ、ボクが王様になっていい?」 アリエノール「ダメ、リチャードの番よ」
・『兄との確執』 / 「俺が十字軍に行っている間、ジョンがイングランドを代わりに治めるという条件で、フランスの領地をやると約束したんだ。あいつはそうしたか?いやとんでもない、イングランドに戻って俺に対する謀反を起こしたじゃないか!」
・『兄弟同士の戦い』 / リチャード「あいつは嘘つきで、ずるくて、無節操なバカだ」 / アリエノール「でも私たちのお馬鹿さんよ」 / リチャード「あいつはどこにいる?」 / ・・・
4.吟遊詩人の歌②
リチャード相手ではジョンはどんなに頑張っても、勝つことはできなかった / でもその後、ジョンに運が向いてきた / 勇敢なリチャードが悲劇的に亡くなったのだ / 後継者争いが勃発し、貴族たちは(次の2人のうちのどちらかを次の国王として)選ばなければならなくなった / 12歳でフランス王の支持するブリタニーのアーサーか、ジョンか / 貴族たちは「ジョンでいいだろう」 と言った
5.ジョン王の戴冠式(ニュースの「実況中継」風に)
・衣装を脱ぎ始めるジョン、ほとんど裸になってしまう(<本当にそうした!)
・頭上に王冠を載せられた後、倒れてしまうジョン(<本当!)
6.ジョン王の「超絶」サバイバル術
・王位についたジョンは、イングランド中を旅して、政治を行った
・ジョン王「常に旅をしているということは、非常に厳しい状況でも、生き残るすべを知っていなければならない」
・第1に「避難所」 / 苔、木の葉、草などは天然のシーツや毛布になるが・・・ / でも本物のシーツや毛布の方がいい / だから、いつも大勢の召使を連れて運ばせているんだ、ベッドもね
/ でも雨が降ったらどうする? / 木や藪の下に入ることもできる / でもボクは兵士を使って、最寄りの城を乗っ取るんだ / そうすればそこで寝られる
・第2に「健康」 / 小川は天然のお風呂になるけれど / これがボクの本物のバスタブ / トイレと一緒にボクの行くところ、どこでもついてくる
・外国に行くときに、船酔いを防止するにはどうするか / 2人の召使に頭が揺れないように押さえさせた(<本当!)
7.サラディン
・ジョン王が人に散々迷惑をかけている頃、世界の反対側では、十字軍に参加した兵士が人々を殺しまくっていた。聖地を治めており、イスラム軍を率いたサラディンは賢く、尊敬されていた支配者であり、偉大な戦士でもあった。ジョン王とは似ても似つかない。
・サラディン「十字軍はエルサレムに向かっているが、ここヒッティーンの角で奴らに対処できる」 / 武将A・B「奴らを殺せ!」「皆殺しにしろ!」 / サラディン「待て待て、ここは頭を使うんだ。我々は砂漠にいる。敵は何が必要か、考えてみるんだ。」 / ・・・ / 「井戸を押さえて敵が水を飲めないようにすれば、奴らは弱って立っているのもやっとという状態になる(<本当!) 、死にそうな状態だ。そこで最終的に・・・。」/ 武将A・B「奴らを殺せ!」 / 武将B「待って待って、もう1度最初から教えてくれないか?」 / (武将Bを刀で刺した後で)サラディン「井戸に行くぞ」「井戸はこっちだ」
・ネズミ「サラディンは戦ではずる賢かったが、敵に対して公正でもあった。中で王族の結婚式が行われているというので、城の攻撃を中止させたこともある。でも十字軍にいた誰もが、サラディンほど文明化されていたわけではない。特にフランスの騎士、ルノー・ド・シャティヨン(Reinaldo de Châtillon)は卑劣で、「残虐な」十字軍そのもの、間違いなく『歴史上、最もいかれた馬鹿』の1人である。」
8.『歴史上、最もいかれた馬鹿』
・オレはこれから歴史について話そうと思う。勇敢なこと、すばらしいことをした信じられない人々・・・そうじゃない!、馬鹿者について話すんだ!
・リチャード1世の十字軍に参加していたルノー・ド・シャティヨンは、捕虜の頭に箱をかぶせて、投石器(カタパルト)で敵に向けて発射した。箱をかぶせたのは、空を飛んでいる間、捕虜が意識を失わないようにするためだった・・・とんでもなく冷酷な、いかれた馬鹿だ!
・よし、オレの言うことをきいてくれ。次回まで、お互い仲良く、決して馬鹿に近づくんじゃないぞ!
9.ジョン王とアイルランド(クイズ)
・ジョン王はアイルランドの領主でもあった。最も可笑しかったことはなにか?/A.アイルランドの貴族たちは裸で歩き回っていた。/B.アイルランドの貴族たちはおかしなひげを生やしていた。/C.アイルランドの貴族たちは女性のような服装をしていた。
・ジョン王「正解はB。あいつらのひげを引っ張るのはたいへんだったよ。ボクは愉快な人間なのでね・・・。」
10.中世のトイレ
・ジョン王はぜいたくな暮らしを送っていたが、俺のような下々の者にとっては生活はそれほど快適だったわけではない。実際のところ、・・・とても臭いこともあった。
・トイレ「故障中」、隣のドア「中世の男性用」
・トイレ番A「お尻を拭きましょうか?」「あなたのような紳士が自分で自分のお尻を拭くことはないでしょう。ベックルズのダニエル(Daniel of Beccles)の書いた『文明人の書(Book of theCizilized Man)』
注:ヘンリー2世の時代に書かれたとされる礼儀作法の指南書にそう書いてありますよ。(<本当!)」
・トイレ番B「お金じゃなくて、ウンチがほしいのよ!燃やして、暖をとるの。(<本当!)」(紳士が吐いたものに対して) 「これで夕食ができたわね。」
11.今日の戦争:ジンギスカン
・ウンチを燃やして暖をとるというのはひどい生活だと思うかもしれない。でも地球の反対側、モンゴルには、人々の生活をさらに悪くした残忍な支配者がいた。
・「ジェフ・リーズンです。今日の戦争(のコーナー)にようこそ。今日は世界の災厄について、ジョン王ではなく強大な狼、ジンギスカンについてです。」
・「ジェイミー、ジンギスカンについては悪い評判があるね。本当に彼はそんなに残酷だったの?」
・ジェイミー「ジンギスカンはアジアを文字通りの血の海にした。洗濯を死刑に値する犯罪だとしたんだ。」
・ジンギスカン「戦争に理由なんてない。あるのは勝つか、負けるかだけだ!」
・クリス(実況中継)「ジンギスカンは敵の砦を攻めるのに、捕虜を川に突進させました。捕虜の身体が折り重なって橋のようになるまで・・・人間の身体でできた橋です。その上を自らの軍勢が渡ったのです。これまでにそんなものは見たことがありません。」
・レポーター「ジンギスカン、あなたは誰でも見境なく征服し、世界で最も獰猛な戦士だと言われていますね。ほとんど伝説的な存在です。」 ジンギスカン「待ってくれ。わしの寛容さについては何も言わないのか?宗教的な寛容、女性をさらってはならない、家畜を盗んではならない、他のモンゴル人を奴隷にしてはならない。それなのに戦争と殺人だけとりあげるのはおかしいじゃないか。」 / レポーター「あなたはとても大勢の人を殺したと聞いているので・・・。」
・ジェフ「4,000万人殺したって?!13世紀の人口全体の11パーセントじゃないか!」 / ジェイミー「でも環境には非常によかったんだ。死んだ人は二酸化炭素を出さないし、メタンも出さないし、木も切らない。彼はすべての時代を通じて、最も環境にやさしい指導者だったとえいえるね。」 / ジェフ(おならをした後に)「メタン(ガス)。」
12.「稀代のペテン師・たかり屋」ジョン
・ネズミ「ジンギスカンが世界の半分を征服した一方で、ジョンにとってイングランドの状況は良くなかった。でもジョンは他人にやさしくして友達を作るのではなく、周りの人にとって大・大迷惑な存在になっていったんだ。」
・ジョン王はたくさんの領地や城、財宝を所有していたにもかかわらず、常に金欠だった。彼の『芸術的ペテン師』としての技を見てみよう。
・貴族「陛下、軍勢を集めました。いつフランスに出航するのですか?」 / ジョン王「そうだな・・・すぐにでも。ところで、いくらか現金を持っていないかな?」 / 貴族「待ってください。同じ手は食いませんぞ。陛下は戦争をしているように見せかけて、戦うのに軍資金が必要だと言っておきながら、実際に戦争はしておらず、ただ金が欲しかっただけじゃないですか。」 / ジョン王「まさか・・・。」 / 貴族「よろしい。どうぞお納めください。」 / ジョン王「ありがとう。実際のところ、戦争は止めにすることにしたよ。」 / 銃声『だまされた!』 / 貴族「また私のことをだますなんて信じられないな・・・。こんなことばかりやっているじゃないか。でも国王の頼みならことわれないし・・・。フランスで領地を失い、今や我々の金にたかっているんだ。
・『失(欠)地王・教会の土地のペテン』 / ジョン王「司教だね。領地を没収したい。」 / 司教「いいでしょう。私に売り戻すとは言わないでくださいね。」 / ジョン王「いやいやとんでもない、違うよ。・・・その土地を売り戻してやろう。」
・ジョン王「新しく街を建設したんだ。国王の勅許状を使って、土地を売って金を儲けようと思う。その街の名前は・・・リバプールだ。(<本当!)」
13.マグナ・カルタの制定(貴族とジョン王の「ラップ対決」)
https://www.youtube.com/watch?v=F_5My8XH-n0&t=31s
・次第に、貪欲なジョン王から金をせびられるのに嫌気がさした貴族たちは、怒れる要求をつきつけた。カンタベリー大司教が仲介に立ち、1215年6月15日に、ジョン王と貴族たちはサリーのラニミードにおいて2週間にわたる会見を行い、それが有名なマグナ・カルタとなったのだ。
・貴族A「我々は陛下の、継続的な権力の乱用を懸念しております。それは王国の将来をも脅かすものです。そこで我々はここラニミードに集まり、我々の不平不満をこの、マグナ・カルタという書面にまとめました。」 / ジョン王「朕の言い分の方が大事だと思うがな。」 / 貴族たち「我々の合意の方が大切です!」・・・ / 大司教「解決する方法が1つあります。私は・・・『言い分対決』を提案します!」
・貴族たち「どこから言おうか、はじめよか? 文句はいっぱい、荷車満載 事実を挙げよう、例えば税金 重すぎて、背負いきれない 払えない、とても無理 アンタがフランスなくしたときに、俺たちゃなくした全財産」 / 大司教「陛下、コテンパンにやられてますぞ、リズム、スタート!」
・ジョン王「ちょっと混乱 これは現実か、ボクが王様だろ? ボクが国璽を握ってるんだ 王様には、ひざまづけ! 屈服するのはお前らだ! 好きなように税をとり、このラップにも税金をかけてやる!」 / 大司教「貴族たちは屈服しない 今こそ真剣勝負のとき」
・貴族たち「俺たちの言うことを聞かないのなら 剣をその身に受けることになるぞ この憲章はしっかりしているので、戦う必要なんかない ハンコさえ押してもらって、権利を認めてもらえれば十分だ」 / 大司教「重要な点だ」
・貴族たち「まだ終わらないぞ 富裕な人々を代表する議会を求める 負担なしで、尖塔つきの教会の自由を求める これまでそうしてきたように、息子たちを人質にとるのを止めることを求める 国王が認めるべき重要な条項は他にもある 川で釣りをするのを妨害されないとか 駄目なことはすぐ止めて、我々の請願内容を読んで、ラニミードで憲章に同意せよ 俺たちの願いどおりにしなければ、血を流すことになる」
・ジョン王「お前たちの言い分は聴いた ここで丁重にいかないと、一生祈ることになってしまう 何をすればいい、今回はお前らの言うことを聴こう でも今は十字架を手にとって(お祈りして)いるので、このことは後回しにしなければならない」 / 大司教「面白いことになってきた・・・いや、口をつぐんでいよう」
・貴族たち「ちょっと待った、俺たちのことを間抜けだと思っているようだな ここで話をしている間に、兵隊を雇おうというのか これならどうだろう、取引しようじゃないか マグナ・カルタに同意するなら、反乱は終わりにする これで話は終わり!」
・ジョン王「いいだろう、面白くない巻物に同意することにしよう この試合にも飽きてきたし、そろそろ潮時だ ボクはこんなものに悩まされたり、悲しまされたりすることなどない 明日には誰も、こんなこと覚えていないのだから それに、教皇に請願すれば、こんなもの無効にしてくれるだろう ボクはボクのやり方でやる、ボクはジョン、王様だ!これで終わり!」
・ 貴族A「この王様はいかれてる!」 / ジョン王「そりゃひどい言い方だな!」
・ネズミ「マグナ・カルタは歴史上初めて、国王も他のすべての人と同じように、法に従わなければならないと定めた。ジョン王もそれまでのように城や金を奪うことはできなくなった。もしマグナ・カルタがなかったとしたら、今日の女王もあなたをベッドから追い出し、ポケットの金を奪い取り、お菓子を取り上げることができたかもしれない・・・彼女が単にそうしたかったからというだけで!もちろん彼女は愛すべき淑女なので、そんなことはしないと思うけど。でもマグナ・カルタができたおかげで、ついにジョン王も行いを正すようになったんだろうか?答えはノーだね。ジョン王は前と同じような厄介者に逆戻りしてしまったんだ。」
14.マグナ・カルタの意味(クイズ)
・ジョン王「貴族たちとはなかなかたいへんだった。奴らは朕の代わりに、フランスの王子ルイを擁立しようとしたんだ。でも朕は大丈夫だ。退屈なマグナ・カルタもこれで終わりだ、ふぁ~。マグナ・カルタはラテン語の名前だが、英語ではどんな意味か分かるかな?/ A.熱い憲章 / B.偉大な憲章 / C.寛大な憲章 / 答えはBだが、決して偉大なことなんて何もない。これは、朕がしてはならないことをリストにしたもので、ゲームの兵士みたいなものさ。朕には本物の兵士がいる。この戦争はフランス人が朕の王国に手を出せないようにするためのものだ・・・ゴホゴホ・・・なんか寒いな?お腹が・・・もう待てない!」
・ジョン王はマグナ・カルタを無視したが、私たちにとって幸運なことに、1215年から2015年までに、歴史上の人々はそれがどれほど重要かを認識することになったんだ。非常にたくさんのことが、1つの小さな紙切れを通じて成し遂げられた。
15.マグナ・カルタ800周年の歌
Magna Carta 800 Years - Horrible Histories Song
https://www.youtube.com/watch?v=XTWQzF1027I
マグナ・カルタ800周年の歌(イギリスBBC放送のテレビ番組より、中村による試訳)
(1)
Here's a story of a very old decree
Forced on King John as he made off with the revenue
of us barons and the aristocracy
if he took our land and for a lark held our sons hostage too
Magna Carta, Magna Carta? told King John he's got to be
he's got to be subjected to law agree tax with us too
Gave his seal, gave my seal?
then withdrew his guarantee
left to Henry III and Edward I to pass it through
And I would say 800 years
A birthday worth 800 cheers
since 1215 Magna Carta has been
the foundation of our democracy
By 1500, it reads as all men of free
even peasants just like me
can tell Kings that it's true
For years it vanished
until Edward Coke MP (that's me!)
challenged Charles I, as his own powers grew
You'd think that Cromwell, Jolly Ollie would agree
but instead he said
Magna Carta, Magna Farta more like not for me
I'm Thomas Jefferson and Edward Coke is the bee's knees
Our American Constitution incorporated comraded? his decrees
And I believe 800 years
has proved from ancient pioneers
best British invention of all
apart of course from soccer ball
Magna Carta, super charter
Magna Carta, it's part of
what's you're taught at school
Magna Carta, nothing smarter
Kings, watch how you rule
Eleanor Roosevelt extended
This letter to America
これは、とても古い法律の物語。
ジョン王がお金を我ら貴族から取り上げたために押しつけられたもの。
彼は我々の土地を奪い、我々の息子を人質にした。
(そこで、)マグナ・カルタは国王がどうあるべきかをジョン王に告げたのだ。
国王は法に従い、我々の同意を得て税金を課すべし。(ジョン王は)
一旦は国璽を押したのに、そのあとそれを取り下げたので、(子の)ヘンリー3世と(孫の)エドワード1世に、その制定は委ねられた。
そこで私は言いたい、800歳の誕生日は800の拍手喝采に値すると。
なぜなら1215年以来、マグナ・カルタは我々の民主主義の礎となっているのだから。
1500年までには、すべての者が自由人であると解されるようになった。私のような小作人でも、国王にそうだと言えるまでに。
長年それは忘れ去られていたが、庶民院議員エドワード・クック(この私のこと!)が権力を拡大するチャールズ1世に異議を申し立てた。
オリヴァー・クロムウェルならばマグナ・カルタに同意したはずとあなたは思うかもしれないが、彼はその代わりに、
マグナ・カルタなどは自分には要らないと言い放ったのだった。
私はトマス・ジェファソン、エドワード・クックは私の大いに尊敬する人物、
我々のアメリカ合衆国憲法には彼の諸判決が取り入れられているのだ(*)。
そこで私が思うには、800年という歳月は、
大昔の先駆者から、(マグナ・カルタが)イギリスの最良の発明であることを証明している。
もちろん、サッカー(・ボール)は別として。
マグナ・カルタ、すごい憲章、
マグナ・カルタ、学校で習ったこと、
マグナ・カルタ、それほど大したことはない。
国王よ、政治に気を配りなさい(ということ)
エレナ・ルーズベルトはこの手紙をアメリカにも広めた(**)。
(2)
Here's a story of a very old decree
and now enshrined in UN Human Rights since World War Two
It began as help for the aristocracy
now it's for you and me and everyone in the world too
And I would hope 800 years
of freedom never disappears
All hail simple ancient law
may it survive 800 more
Magna Carta, super charter
Magna Carta, it's a part of
what's you're taught at school
Magna Carta, just for starters
Magna Carta, nothing smarter
Magna Carta rules.....
これは、とても古い法律の物語。
今や、第2次世界大戦後、国連の世界人権宣言にも取り入れられている。
それは、貴族の助けとして始まったのだが、今や、あなたにもわたしにも、
そして、世界のすべての人のためのもの。
そして私は願う、800年
続いた自由が決してなくならないように。
すべての人が、この単純な大昔の法がさらに800年続くことを願う。
マグナ・カルタ、すごい憲章、
マグナ・カルタ、学校で習ったこと、
マグナ・カルタ、初心者向け、
マグナ・カルタ、それほどたいしたことはない。 マグナ・カルタが支配する。
注
* 「法の支配」の他、より具体的にはデュー・プロセス条項(1215年のマグナ・カルタの39条に由来)や違憲審査権(ボナム医師事件判決での反対意見)が考えられる。違憲審査権を念頭に置くと、ここで登場するのは『ザ・フェデラリスト』第78編の著者でジェファソンのライバルでもあったアレクサンダー・ハミルトンの方がふさわしいのかもしれない。
** フランクリン・ルーズベルト大統領の未亡人として、1948年の国連の世界人権宣言の制定に尽力した。
・ネズミ「800年だって?わしのばあちゃんと同じくらいだ。ジョン王は亡くなる1216年まで貴族たちと戦い続けた。貴族たちはルイに期待するのをやめ、ジョンの息子がヘンリー3世として即位した。かわいそうなジョン少年は、「ダメ王」および彼が全く無視した文書によって(歴史に)記憶されることになった。彼がこれらすべてのことをしていなければ、(その後の歴史はいったい)どうなっていたかと不思議に思うよ。」
16.死者とおしゃべり
・死神「前イングランド国王、ジョンの登場です!・・・ここは拍手するところじゃないの?」 / 墓場 「シーン」
・死神「ジョニー、君はどうして死んだの?戦いで倒れたのか、暗殺されたのか、その真相に迫ってみよう。」/ジョン王「おなかの具合が悪くなってね。桃の食べ過ぎで赤痢になっちゃったんだよ。ブー(おならの音)、ゴメンゴメン。/死神「それなら、真相(=お尻 bottom)に迫ったことになるよね、ハハハ。」
・死神「1つ、人々が君についてよく思っていることがあるんだよね。マグナ・カルタだ。君が自分の権力を制限すると約束して貴族たちに渡した書面さ。」 /ジョン王「マグナ・・・なんだって?みんなまだそれを覚えているの?」 / 死神 「そうだよ。それが民主主義の基盤になったんだから。」/ジョン王「そんなもの何でもないよ。ボクは貴族たちを2、3週間大人しくさせておくためにサインしたんだから。トイレの横についている紙の方が大事だよ。」/死神「でも「そのトイレの紙がアメリカ合衆国憲法の基盤になったのさ。」
・ジョン王「アメリカって何のことだい?」 / 死神「カウボーイ、摩天楼、ホットドッグ、アル・パチーノ、(映画『ゴッドファーザー』の真似をして)『フーハー!』、ちょっと長く説明しすぎたかな・・・。」
・ジョン王「確かにボクは人気がないかもしれない。でもボクの兄、リチャードはもっと嫌われていると言ってくれ。」死神「リチャード獅子心王のこと?十字軍の英雄だね。」 / ジョン王「まさか!兄は長いこと国を留守にし、破産に追い込んだんだ!どうしてボクばかりが悪者に・・・!」 / 死神「そうだね、こう考えてみたらいいんじゃないかな・・・。」(レバーを引く) / ・・・ / 死神「ふ~、やりづらくなってきたんでね。アス・パチーノのものまね、気にいったかい?別のものまねもできるよ。(スターウォーズのオビ・ワン・ケノービの真似をして、)『ルーク、フォースを使うんだ。』」、「次はあなたの番でないことを祈るよ!」
17.主題歌(リプライズ)&NG集
● マグナ・カルタと安倍政権
● マグナ・カルタ800周年記念式典におけるキャメロン首相演説