知識とは一体何か。
過去の偉人に頼ってみる。
プラトン
知識を感覚でなく、理性によって得られる「イデア」の世界に関する認識と考えた
真の知識は変わらない永遠の「イデア」に基づいており、物理的な世界の経験は単なる影に過ぎないと主張
アリストテレス
知識を経験と観察に基づいて得られるものであるとし、現実世界の個々の事物に関する具体的な知識を重視
知識は個々の経験から一般化され、論理的な推論によって確立されるべきだと述べた
ルネ・デカルト
「我思う、故に我あり」という有名な言葉
知識の確実性を内省によって得られる理性的な認識に求めた
彼は、知識は疑うことができない確実な真理から出発して体系的に構築されるべきであると主張
イマヌエル・カント
知識を「経験から得られる認識」と「理性による認識」に分け、知識は感覚による経験と、それを整理する理性の働きによって成り立つと考えた。
人間の知識が現象に限られ、物自体の本質に到達することはできないと論じた
ジョン・ロック
知識はすべて経験に由来すると主張
人間の心は生まれたときは「白紙の状態(タブラ・ラサ)」であり、知識は感覚的な経験を通じて徐々に形成されると述べた
デイヴィッド・ヒューム
知識は感覚的な経験に基づくものであり、理性のみで得られる知識の信頼性に懐疑的
因果関係の認識も、経験によって得られる習慣や傾向に過ぎないと論じた
ゲオルク・ヘーゲルゲ
知識を歴史的なプロセスとして捉え、自己意識が他者との関係を通じて自己を認識する「弁証法的運動」の中で発展すると述べた
彼は、知識は絶えず変化し、より高次の真理に向かって進化するものであると考えた
カール・ポパー
科学的な知識は「反証可能性」によって特徴付けられるべきだと主張
仮説や理論は経験によって反証される可能性があるべきだとした。
彼は、知識は進化的なプロセスを通じて改善されるべき仮説の集合であると考えた
ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン
知識は言語の使用と密接に関連しており、言語ゲームの中で意味が構築されると考えた。
彼は、知識は特定の文脈や実践に根ざしているため、絶対的な真理は存在せず、知識は相対的であると主張した