Japan - Mitumasa Arai (日本語)
日本 - 荒井光政 - 2013年度卒業生 / 2014年度研究科生
看護師 - 聖マリアンナ医科大学病院
文・荒井 光政、2020年9月
コロナ病棟の看護師として
こんにちは。2013年 Participant のみつです。僕が働く聖マリアンナ医科大学病院の救命救急センターはダイアモンドプリンセス号の頃から新型コロナ重症患者を受け入れています。当初はすぐに事態は収まるだろうとみんな思っていましたが、第1波が襲った時、準備していた病床はあっという間に満床になり、突貫工事で陰圧設備を作り環境が変わりました。
https://gyazo.com/4a7a011013b357f2e450332f5ab38990
病院のコロナ病棟で働くみつさん
治療法も確立していない未知のウイルス感染症に対して医療者は手探りで介入しました。また、患者と接触するときは医療用マスク、帽子、手袋、ガウンを着るのでサウナスーツ状態です。医療用マスクを長時間つけることで顔に褥瘡ができるスタッフや心を病むスタッフが多かったです
僕たちが頑張っても患者さんは亡くなっていき、虚しく感じました。しかし、患者は増え続け、自分たちも感染してしまうのではないかと、身も心も疲労困憊でした。
そんな中で、アジア学院の皆さんからメッセージをもらって、リラックスすることができました。アジア学院の思い出が蘇って、心がほっとしました。ちょうど実家に帰った時に受け取ったので、家族そろって感動で泣きました。本当にありがとうございます!
また、自分が当たり前と思いながらしていることが、やりがいのあることなんだと看護師になった原点に立ち帰ることができ元気が出ました。
来年、協力隊に応募して念願の国際協力に従事できると思っていたのが、コロナの影響で募集は当面中止となってしまい、落ち着くまではこのコロナ病棟で働くことになりそうです。
今は病院は少し落ち着いています。冬はまた忙しくなると思いますが。
コロナが落ち着いたら、またアジア学院に遊びに行きたいので、それまで楽しみにしています。
写真も送りました。コロナ太りと前髪が後退しています。
皆さんも感染予防徹底して、冬を乗り越えてください。
みつ
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日本 - 荒井光政 - 2013年度卒業生 / 2014年度研究科生
看護師 - 聖マリアンナ医科大学病院
文・荒井 光政、2020年3月
Network e-Bulletin No. 6, June 2020
国際協力の現場を目指し、看護師として働く
https://gyazo.com/d21c902b771d11299056751dc406dc88
みつさん
2013年participantのみつこと、荒井光政です。現在は神奈川で看護師をしています。 アジア学院に来る前は大学で国際文化を専攻していました。大学時代に冒険部に所属していたため、世界各地の途上国の農村部を訪れることが多々ありました。そこには東京の快適な暮らしはなく、人々は不衛生で大変な暮らしをしているのだなと感じました。それでも彼らは外国人の僕が困っていると助けてくれたり、時には家に泊まらせてくれたりと、手厚くもてなしてくれました。次第に僕は何か途上国の人々のためにできることはないかと考えるようになり、国際協力に興味を持つようになりました。 とはいえ、その時の自分には国際協力の現場で何か活かせる特別な技術はなかったので、アジア学院に入学することを決めました。
https://gyazo.com/7728c3609d825032630db7f2b526543c
同級生とキッチンで料理をするみつさん (一番右)
アジア学院では書ききれない程の学びと思い出があります。ここでは看護師の道を志した理由を書きます。ある時、同期のネパール人の学生が水虫で悩んでいました。そこで足を毎日洗うことや、水虫薬の使い方を英語で説明しました。また、彼が定期的に水虫のケアを、ちゃんとできているかをチェックしました。僕は男子寮の寮長もしていたので、風邪を引いた寮生の看病のもしました。この経験のためか、怪我や病気の人を看病するのが苦ではない自分に気づきました。そこから、看護師になれば自分のしたいこと、つまり国際協力の現場で人のために働くことができると思い、アジア学院卒業後に看護学校に入学しました。
現在は聖マリアンナ医科大学病院の救命センターで看護師をしています。いずれは青年海外協力隊や国境なき医師団などに参加して、夢であった国際協力の現場で働きたいと思いながら、日々一生懸命働き、経験を培っています。
https://gyazo.com/e17b6f929e07666e8dbd5e62ee252ec3
アジア学院第41回入学式 (2013年) で同級生の通訳をするみつさん