Indonesia - Ridwan Samosir (日本語)
インドネシア – リドワン・サモシア 2017年度卒業生
PETRASA Foundation
文・リドワン・サモシア 2018年10月
仕えられるためではなく仕えるために
アジア学院から戻り、そこでの経験をPETRASA財団でシェアし、私たちのプログラムで適用できる知識を話しました。
https://gyazo.com/093a378e0d1d6b45d6e7ce58f086671d
PETRASAファミリー
最初に話したのは有機農業の理念です。有機とは単に有機物を使うということだけでなく、農民たちが持っているローカルの資材を最大限に有効活用することなのです。もちろん、アジア学院で学んだ方法が現地でそのまま使えるわけではありません。なぜなら手に入る資材が異なるからです。
https://gyazo.com/bf469f6fb2a95a03b1b806bd4c8c0570
農業で使える地元の資材について話す
またアジア学院が強調する食物自給の考えにはとても感心しました。私たちのコミュニティは食物の調達という点ではまだ不十分です。村人は農民であっても、外から食物を購入しています。でも本来なら家庭菜園プログラムで家族を養うだけの食物を育てることができます。ですから自分たちの土地で自分たちの食物を育てるように励ましています。また、PETRASAのスタッフはサーバント・リーダーシップの考え方にとても共感しています。
農業部のスタッフと一緒に、ローカル資材を使って堆肥、ボカシ、自然殺虫剤を作る訓練をしています。また、モデル農園も村に作り、有機農業のデモンストレーションを行い、消費者のオーガニック商品への需要も満たしています。
https://gyazo.com/18fdc5a3ed476de29625233c9584f286
PETRASAでの有機農業トレーニング
コミュニティでのリーダーとして、すべての言動にサーバント・リーダーシップの考えを生かしています。農民との話し合いにおいてもアプローチを変えました。以前は、彼らに話したり、意見を言ったりする機会をあまり与えませんでした。今は、彼らに話すように励まし、問題解決の中心になるように勧めています。特に、農民たちは声なきものと言われる存在です。個人的に話して、みんなの前でも意見を言うように励ましています。アジア学院では、農村リーダーとしてコミュニティにて仕えられるのではなく、仕えることを学びました。
https://gyazo.com/bb32fdde0f5c1b9c9cd4952992962905
有機野菜販売所
今年の初めに、PETRASAでは組織的な変更を行いました。私はマーケティング部の責任者に選ばれました。それでアジア学院で学んだことを生かし、提携システムを取り入れることにしました。提携システムでは、生産者と消費者の関係を築き、マーケティングの中に活用しています。様々なプログラムを行い、消費者に有機農園を実際に見てもらったりしながら、彼らの信頼を得ようとしています。また、価格決定にも提携システムを取り入れて、市場価格ではなく、生産者と消費者が話し合って価格を決めるやり方をしています。もちろん、健全な食物を提供する生産者の状況を考慮しながらやっています。
アジア学院で学んだことは農村リーダーとしての私の能力を引き上げてくれたと思います。有機農業、家畜、サーバント・リーダーシップに関する知識だけでなく、コミュニティの中での本当の役割を深く考え見つけ出し、それを行っていくための訓練になりました。