ミツバチの条件反射実験
匂いだけでは口を伸ばさない
匂いを与えて触角に砂糖水つけることを繰り返すと,匂いだけで口を出すようになる
一発で学習!
ミツバチを捕え、羽を挟んで固定し、足や触角に少量の砂糖水をつけると、口吻を伸ばして砂糖水を飲もうとする。砂糖水を与える直前に特定の匂いをかがせる訓練を数回行うと、匂い刺激を与えただけでも口吻を伸ばすようになる。匂いと砂糖水とを関連付けて覚える学習が成立したのであり、これを条件反射と呼ぶ。ミツバチの脳に細い冷却した金属針を刺すと、針の周りの神経細胞が冷やされ、その活動が一時的に抑えられる。この方法でキノコ体の活動を抑制すると、匂いと砂糖水とを連合させて覚える条件反射は成立しなくなった。つまり、この実験の結果、キノコ体が匂いの記憶にもかかわって入ることを見いだしたのである。