私は絶対に君を私の犠牲にしたりしない
いつも背中ばかり見ていたから、思い出すのもいつも後姿だ。細くて、風になびく髪、まっすぐに伸びた背筋。やわらかい声音。もしかしたら意図的に背を向けて立っていたのかもしれない。何も心配しなくていい、と言われているような気がしていた。
#アザレアの文章