いくつも望んだ結末はいつも、
もう治らないと知って手が震えた 目が見えなくなったと彼女がはっきり言った時、一瞬目の前が真っ暗になった 他に何を犠牲にしても一分一秒でも長くそばにいたかったし、できるなら不安そうに笑わないで済むようにしてあげたかった 生きていて欲しかった 失いたくなかった
死にたくないと言って彼の呪いになってしまうくらいなら言わずにいようって思っていたのに、優しいから、不安なことはなんでも言えって一緒に背負おうとして、それが一生抜けない楔になったって構わないと言うんだ 強いから平気だって 信じてもいいのかな ゆるしてほしい
あなたを不幸にするだけだった それでも好きになってくれてありがとうって、思ってたんだ
ひとりは寂しいからふたりで生きようってあなたの傘にいれてくれて、ありがとうって思っていた