書評「やってみよう!小学校はじめてのオンライン授業」
この早いタイミングで、オンライン授業を中心としたこの本を出した先生方のご努力、ご苦労には驚くばかりです。
色々な試みが列挙されており、自分の所でも活用できそうなアイデアがいっぱいです。
例えば、以下のようなものが実践として紹介されています。
もちろん、普通の授業
オンライン朝の会
新聞製作や工作などの作業を伴う授業
児童からの相談などへの利用
このアイデアを参考にするためにも、学校などの関係のある立場にある人は、今読んだ方が良い本だと思います。
ただ、附属学校や私立学校と、公立学校との温度差をとても強く感じました。
特に、普段からタブレットなどを使い慣れている学校と、そうでない学校ではできることも大きく違うなと感じます。
私にも小学生の子供がいますが、公立小学校で今回の期間にオンライン授業は行われませんでした。
公立高校の子供は、体調管理システムと、Youtubeでの録画授業を使っていたぐらいでした。
なまじ、いくつかのオンライン会議システムなどを使っていたり、周辺の私立学校などでの利用に関する情報を聞いていたせいもあり、とても残念に感じました。
ただ、公立学校の平等性に関する問題は、大きな足かせになっているなと思います。
この本に足りないところを書くとすれば、もっと実務よりな保護者への説明書などの資料例が入っていれば、すぐにでもオンライン授業が開始できるようになって良いのではということです。
あとは、利用した各アプリの簡単な使い方をまとめたマニュアル的なものもあっても良いと思います。
いずれにせよ、少しでもオンライン授業について興味を持っている小学校の先生方や父兄の方々は、まずこの本を読むことからはじめると良いと思います。