オープンであることはいいことか?
オープンソース / プロプライエタリ
オープン / クローズド
場合によってはオープンでないことを Evil なんて表現する人もいる
前も言ったけど僕は芸術家でも思想家でもなくて会社員
個人として #イデオロギー は大切にするが、それはそれとして生きるためなら所属組織の方針には従う ざっくり書くと #OSS という営みはとても非自明だという話 前提として自分は #OSS は素晴らしい営みだと思う しかし自分以外の人や 企業 が #OSS に積極的かどうかについて干渉はできないと思う Microsoft/Google/Facebook などの比較的 OSS に積極的に僕からは見える企業がある
Apple や Amazon などの比較的 OSS に消極的に僕からは見える企業がある
では Apple や Amazon に比べて、Microsoft, Google, Facebook が素晴らしいのか?
当たり前だけどそうではない
#OSS に積極的(に見える)会社は、積極的に見せたほうがメリットがあるからアピールしているだけのこと #OSS を活用することで開発のコストダウンにつながる #OSS を開発することで開発者コミュニティへのマーケティングにつながる 開発者 #コミュニティ へのマーケティングが利益につながるなら、の話だけど 利益につながる(あるいは利益につなげるビジネスモデルを作る覚悟がある)からこその意思決定
思想だけで行動しているわけではない
思想が素晴らしいからといって稼げるわけではない
オープンであることを称賛している人をよく見る
ナントカが API を公開していて素晴らしい
逆にクローズドだったり規制が厳しいプラットフォームを批判する声もよく聞く
Apple Store の手数料が高いと騒いだり
オープンであることが必ずしもサービスプロバイダーの利益につながるわけではない
#ビジネス モデルによってはむしろ売り上げ減の可能性さえある 具体例: Twitter
API を公開することでサードパーティーのクライアントやサービスが増え、ユーザー数は増えたと言われている
しかし Twitter 社のクライアント以外では広告が表示されないので売り上げにつながらない
経営状態が悪化
API は機能が廃止されたり、新機能のサポートがされない状態が続いている
しかし経営状態は持ち直した
コロナ禍でどうなったのかよく知らないけど
特に営利企業の場合は #オープン であることを戦略的に選んでいる そうしないとユーザーの不利益につながるなどの理由がある
結局戦略がなければどんな施策であっても利益につなげられない
ビジネスモデルを踏まえて適切な戦略を立てることが重要
オープンかクローズドかという二項対立ではない
どちらが優れているのかも一概には言えない
オープンだから素晴らしいわけではない
クローズドだから Evil なわけではない