2023-08-23 11:13:37
http://masui.org.s3.amazonaws.com/2/2/228ab91a60eb8bfb2c73b7017ea29cbb.jpg https://gyazo.com/228ab91a60eb8bfb2c73b7017ea29cbb
N36.0428719,E138.24052389972223,Z14
(OCR text)
市指定名勝
杜
鵑
峡
昭和六十三年七月二十九日指定
けん きょう
なが
杜鳴峡は永らく秘境的な存在であったが、明治二十
一年(一八八八)に発足した湯川共同会によって社鵑峡
と名づけられ、信濃十名所に当選するなどして世に出
るようになった名勝である。
ようがん
左岸は蓼科高原溶岩、右岸は八子ヶ峰溶岩で、両溶
せっしょくおうこく
岩の接触凹谷部を滝の湯川が流れ、何十万年かの長い
年月の浸蝕によってこの峡谷ができたものと考えられ
る。
川沿いの指定地域の二百m余の区間は、両岸が数十
mにおよぶ断崖で、滝の湯川がその間を、渕となり、
また、激流となり岩を噛んで流れ下る。一帯にはコナ
ラ・クリ・カスミザクラ・カエデ類・ネジキ・ヒロハ
トネリコ・ミツバツツジ・ヤマツツジなどが茂り、春
の芽吹き、ツツジの赤・紫、夏の深緑、秋の紅葉と四
季おりおりの色どりが豊かである。また、ウグイス・
カツコウ・ホトトギスその他の小鳥が多く、谷間にひ
びくそのさえずりは、優れた景観とともに元気を回復
させてくれる。
平成元年一月
茅野市教育委員会