2023-08-22 10:26:32
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(OCR text)
よこやしょうかんぜおんぼさつ
横谷聖観世音菩薩由来
昭和十二年、元陸軍中将の市瀬源助翁が
この地を訪れた際、清らかにして美しく、
みなぎ
自然の精気漲る雄大な横谷峡に護国の霊地
を築こうと発願されました。 そこで、北山
湖東一部事務組合(現在の茅野市外山財産
区)の協力の下、金沢国有林の神聖な深山
から元木を奉受し、当時の金沢村木舟区の
大島武左衛門氏宅を借り、茅野市出身の彫
刻家である小川由加里氏に観音菩薩像の造
立を依頼しました。
小川氏は心身を清め、半年にわたり心魂
を込めて像高六尺余りの御尊像を完成しま
いおうざんせんじゅういん
した。また、芹ヶ沢区の硫黄山泉澁院には
原型となった「聖観世音菩薩像」(一尺
五寸)が安置されています。
奉賀の行列はたいへん賑やかで、牛車に
御尊像を乗せ大勢の人たちがそれに同行し
たといいます。 小原龍海僧正により開眼法
要が荘厳にお勤めされ、横谷聖観世音菩薩
と称されました。
以来地元の信仰もあつく、昭和五十年に
は現在の御堂が建てられました。毎年六月
十七日には例大祭が執り行われています。
茅野市外山財産区