ビールゲーム 2.結果事例
結果
https://gyazo.com/4b1ea33cadff714083dcb587b856683c
結果としてはかなり悲惨であり、コストの合計が$4359にまで至る。図をみるとわかるが、week5辺りで全体の在庫がなくなると同時にBacklogが増え、最終週では跳ね上がっている。また、それに伴い、コストも右肩上がりになっている。理由の1つとしては、バックログの増加や在庫の減少中にorderの数を増やさなかったことが挙げられる。Backlogが増加しているということはそれだけこの商品の需要が高まっていると考えられる(目的の商品が提供されず、この会社の信頼がなくなっているともいえる)。顧客を失っていくリスクを費用としておさえた にもかかわらず、orderを増やし、提供しようとしなかったのだ。week18辺りで気が付いたのかorder数を増やしているが手遅れといってよいだろう。もし、コストを軽減するのであれば、値が変動してきたweek5当たりでorder数を増やし、在庫を確保するべきだったかもしれない。 Backlogというのは顧客を値(コスト)として見たものである。200円の商品を売っており、1人の顧客辺りその商品を3つ買いたいとする。2人の顧客に提供できない場合、Backlogは2溜まり、コストは1200円かかる、というようになる(値段で表現したが、信頼値等でもよい)
To go furtherの問
需要の変化・Backlogであると考えられる。図には載っていないが、このゲームでは商品の動きにはリードタイムが数週間(3 weeks)あり、かつ各時点での需要やその他の情報をプレイヤーで共有できないという制限があった。そのため、Retailerからの注文(需要)が増えてくるとWholesalerは最初から在庫は多く持ち合わせていないため、安定して供給するために注文分だけではなく、在庫も増やそうとし、Distributorへの注文(需要)が予定より多くなる。すると、Distributorも注文(需要)にこたえ、安定のため、在庫を確保しようとし、ここでも注文(需要)が予定より多くなる。無論、Manufacturerではそれ以上に生産量が増える。この様にして、サプライチェーンの上流に行くほど値が大きいものとなっている。(加えて、世間の需要が増えてゆけば、リードタイムがあるためサプライチェーンの各過程で商品が足りない、と焦り、注文がどんどん増えてゆき、供給が安定するころには在庫が溢れかえってしまい、維持にコストがかかってしまう、ということにもなりかねる) パフォーマンスを上げるにはどうすればよいか
2つ考えられる。
1つは、サプライチェーンの各工程(stage)を減らすということである。実際には地理的な問題があるかもしれないが、どこか1つの工程がなくなるだけでリードタイムがなくなり、顧客に供給しやすくなる(Backlogを増やさずに済む)と考えられる。イオンの物流基地のような(ひろ) もう1つは情報を共有できるようにすることである。各工程での需要がどれぐらいなのか、どのぐらい発注したのか、現在の全工程の状況をいつでも管理できれば、様々な値の変動に対して臨機応変に動きやすくなり、無駄も減らせると考えられる。
ブルウィップ効果を低減させる可能性のあるイノベーションを挙げなさい
POSシステムコンビニのレジ情報の導入。これにより各工程の在庫や出荷、注文等の細かいデータを集めることができ、各需要に対して柔軟に動きやすくなると考えられる。 ⇧ ⇧ ⇧ ⇧ ⇧ ⇧