企業結合行為①
2017-11-28
特徴
事前規制
元に戻すことが難しいという理解が前提
実は世界で日本独禁法が最初と言われる
http://shiraishitadashi.jp/_presen/keynote/MergerReview_detailed.jpeg
行為要件
日本は縦割り(10条〜16条)
米国・EUは包括的
弊害要件
下記①・②を総合考慮
①懸念される行動が起こりやすくなる
ここでも「能力」と「意欲」
頻出する懸念される行動は「水平」「垂直」「混合」によって異なる
水平型企業結合
同一・連動した競争変数(価格等)の設定
一体化(合併・親子会社化)する場合は当然であるから意識されないが、
少数株式取得の場合は重要
このアイテムを置いておいたほうが垂直・混合と共通した枠組みでの思考が可能となる
垂直型企業結合
閉鎖
投入物閉鎖(input foreclosure)
顧客閉鎖(customer foreclosure)
混合型企業結合
抱き合わせ
潜在的競争の消滅
共通
情報入手
排除
協調的行動
②かりに懸念される行動が起これば弊害がもたらされる
以下、次回。
因果関係
次回
余滴
「水平・垂直・混合」の3分類の実益は、頻出する「懸念される行動」が異なるという点にしかない
垂直・混合については、日本のガイドライン策定(H16)より後に議論が発展したので、ガイドラインに明確に書かれていない実務が日本でも行われている(主に欧州委員会のガイドラインに追随)
次回は、企業結合手続方針(問題解消措置を含む)
読解資料
欧州委員会・非水平型企業結合ガイドラインのうち paras 58-77