ストレッチゴール
Google では、「ストレッチ ゴール」と呼ばれる、自身が可能と考える設定値より高い目標を設定することがよくあります。達成不可能な目標を定めることは、チームを失敗に導いているのではないかと見られる可能性もあるため、注意が必要です。しかし多くの場合、こうした目標は優秀な人材を引き付け、職場を活気に満ちた環境に変えてくれるものです。さらに、目標を高く設定すると、達成できなかった場合でも格段の進歩を遂げられることが少なくありません。
ここで重要なのは、ストレッチ ゴールの性質と、成功かどうかの判断基準を明確に伝えることです。Google では、目標を 70% 達成できれば成功と言えるような OKR を設定します。OKR をすべて達成した場合は驚異的な成果と見なされます。
長い時間をかけて成し遂げられた月面着陸のような偉業、すなわち「ムーンショット」の基礎となるのは、こうしたストレッチ ゴールなのです。
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組織における目標設定では、今までどおり普通に取り組んでいても達成できないが、少しずつ頑張ることで達成可能な目標を、ストレッチした目標と呼ぶことがあります。これは、現実自己からはギャップがあるが、頑張って手を伸ばせば届く理想自己を意図的に設定することで、成長に向けた行動を促す施策と見ることができます。このときに、あまりにも現状からかけ離れていて到底実現不可能な目標を設定すると、不安や落胆、諦めといったネガティブな要素が強く現れてくるでしょう。