『未来の歴史』
@ktowhata: 占いの歴史を読むと、国家が占い師を独占して、市民が勝手に占いをやるのを禁ずるという話がよく出てくる。これは「未来」を所有することで強い意思決定が可能になるからであり、それこそが権力だからである。この役割の一部を現代では学者が果たしている。 第1部 神託の時代(古代民族における占術―未来への確信と神の保証
古代ギリシアの占術―哲学的な問いと政治的操作 ほか)
第2部 預言の時代(政治的占術から黙示的預言思想へ―初期キリスト教時代
解き放たれた預言、その異端としての発展―十三世紀まで ほか)
第3部 占星術の時代(宗教的預言思想の趨勢とその凋落―十五‐十六世紀
占星術の勝利―十五‐十七世紀中葉 ほか)
第4部 ユートピアの時代(周縁に追いやられる伝統的占術―十七世紀末‐十八世紀
十八世紀、予言の新しい道―ユートピア、歴史学、人文科学 ほか)
第5部 科学的予言の時代(悲観主義の蔓延―頽廃(デカダンス)と逆ユートピアの予言者たち
未来の予言に未来はあるか?―二十世紀末の透視者、予言者と未来学者たち)