なぜKicstarterを選んだのか
最も大切な質問のひとつに、「なぜKickstarterを選んだのか?」というものがあると思います。それについてお答え出来ればと思います。
クラウドファンディングで一番重要なことは、それが開発者にとっては通例、ゲームプロジェクトに対する投資を得るための唯一の手段であることです。
私たちのケースでも、パブリッシャーと話しをした際に、コンセプト自体は面白いものの、果たして自信を持ってピクセルアートベースのプロジェクトを推し進められるのか、について疑問がつきまといました。そのため、実際にこのコンセプトがファンに受け入れられるのかの証明を得る必要が生じました。
私たちがバッカーの皆様からのご協力が必要なのも、これが理由となります。
とは言え、開発者の視点からは、クラウドファンディングで得られるファンドが、ゲーム開発に使われるのは想像以上に少ない金額となります。以下にコスト感についてクリアに出来ればと思います。
Steam以外のプラットホームにおいては、ゲームのダウンロードコードを毎回発行するたびに、レベニューシェア分と同等の手数料分が差し引かれます。
Kickstarter への費用は8-10%となります。
リワードの手配、郵送などのフルフィルメントコストは、15-25%のコストを占めます。
これは、ワーストケースでは、クラウドファンディングで得られた65%の金額が、ゲーム開発費用の前に差し引かれていることを意味しています。例えば、$40個ドルのデジタル版のゲームが存在する場合は、$14ドル程が手元に残ることとなります。同様に、$60ドルのゲームの場合は$21ドルが残る計算となります。
私たちがバッカーの皆様にお届けする価値のひとつに、DLCはじめ、その他価値あるものが、無料で手に入れられるという側面があると思われます。それは素晴らしいことであり、またクラウドファンディングの意義もそこにあるかと思われます。ただ、先述の通り、それが開発予算に振り分けられるコストを圧縮する要因であることも事実です。
これらの意味について考えると、やはりゲームの開発は簡単ではないこと、そしてそれは皆様からのサポートなしでは実現しえないこと、が言えるのではないかと思われます。
私たちは、すべてのバッカーの皆様が、このプロジェクトに関与され、また大事な存在でい続けられるように、細心の注意を払っていきます。
また、私たちの夢の実現をサポート頂いている皆様には、出来るだけ透明性を保ちたいと考えます。クラウドファンディングであまり良くない経験をされた方もいらっしゃることについては理解しておりますが、皆様のサポートに心から感謝を申し上げます。
チャンスをくださってありがとうございます!