脳と創造性
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記憶
ホワイトカラーがやっていたことはコンピューターがやるように。今の社会が求める価値があることとは、創造性とコミュニケーション
大学で学ぶことはあっと言う間に陳腐化する、アップデートしつづける強迫観念と生きている
アディクションについて、酒や煙草だけでなく「これが私の人生」といった類も中毒の一種。欲望にビジネスが生まれる
クオリア
人間の脳は偶有性を好む、人間の会話などがそうであり、設計することが難しい
人間の脳は、自分の記憶を編集し、意味を見出してしまう
記憶は過去のこと、創造性は未来のことだがら、反することだと思ってしまうが、創造性は記憶というシステムの働きの一部。思い出すことに似ている
思い出すということは、側頭葉に溜まっている記憶を、前頭葉が引き出す。これを知っているという感覚が前頭葉で作られる、そのリクエストが創造の回路
創造性の生みの苦しみはど忘れと似ている
思い出すという作業は「メモリをそのまま切り出す」のではなく「過去の経験を組み合わせて、イメージを作る」
創造性は側頭葉で作られる体験と、前頭葉で作られる意欲の掛け算である。原研哉 の言う「欲望のエデュケーション」は重要 ソ連のルリアが記憶の良い人を研究した、自分の体験から学ぶことができず、記憶を編集できないと結論づけた
夢は記憶の整理であり、昼間の体験を情報を遮断して整理する。情報論的な整理、感情的な整理(情動的な歪みを治す)
人間の夢は、欲望によって空間が定義される
感情
脳の報酬系に分類される、ドーパミン、栄転神経は機械的に解釈されてきた、パブロフの犬
報酬系が人間の脳を鍛えなおす能力、ドーパミンが出るとその前の行動が強化される
ある食べ物を食べたらその感覚を覚えて、脳がドーパミンを出す。快楽主義に走ると脳が鍛えられる
何に快楽を感じるかによって、脳が作り変えられてしまう。上流にくるものは多様である
繋ぎ変えるプロセスで不確実性が生まれる、不確実な状況下でどう行動するかを研究したのが、ダニエル・カーネマンの行動経済学。それだけでは解明しきれないのが神経経済学 ファーストペンギンの行動はジレンマ、答が決まっていない人生の選択は感情が決める
不確実な状況下を好む、偶有性に繋がる、これがエンターテイメントであり、マーケティングの難しさ
これは成長過程で培われた、こどもにとっては不確実なことばかり、なぜならば知らないから。学習を通じて新しいことを学んできた
不安を乗り越えるには学習と愛着、ボルビーは問題行動を起こす少年の共通項に、愛着がないことを発見した、アタッチメントセオリー
保護者が安全基地を提供する、これは安全の保証ではなく、不確実性を探索するための環境、これに対して愛着を持つ、セキュアベースの提供
子どものアイコンタクトを見返すと、ドーパミンを生み、セキュアベースの提供になる、これがマネジメントの鉄則
創造性の発揮とは、何かを学んで、自分を変えること。自分を変えるのは他人との関係性、タクシー運転手効果
誰しもいくつもの異なる自分を持っている、それを使いこなせるのが創造性のある人
創造性は即興に導かれる、即興性の本質は関係性、わかりやすいのは日常の会話
ロバートジョンポール「世界は、感じるものにとっては悲劇、考える人にとっては喜劇」
偶然出会うものを受け入れることによって幸運になっていく能力、セレンディピティ
科学の大発見は例外なくセレンディピティの産物であり、創造性そのもの。凄いことほど予期できない、そのためには行動し不確実性に立ち向かうことが重要。新しいことに気付き、内省すること アハ体験とは気づきであり、セレンディピティの要素