はじめてのUIデザイン
https://m.media-amazon.com/images/I/51lYqdT6QyL.jpg https://www.amazon.co.jp/dp/B087BMJ1Q6?tag=1000ch-22
期間限定セール?で購入したんだけど、この価格で読めてしまうには気が引ける内容が詰め込まれている。
1章「はじめに」では、UI デザインという言葉の定義や情報設計の考え方(提供価値に到達させるまでの溝を埋めるもの、みたいな話)や、iPhone・Windows・Android などのプロダクト及びそれらのベンダーが関連する UI デザインの変遷について書かれている。
2章「UI の見える部分を学ぶ」では、よく使われるコンポーネント・色彩・タイポグラフィ・アイコンについて説明されている。ちなみに OS とアプリ側のコンポーネントで区別されていない。デザインシステムと呼ばれているものが提供している要素達に近い。
3章「UI の見えない部分を学ぶ」では、UI デザインというプロセスに必要な情報設計・デザイナーが担うべき役割・ペルソナを用いたシナリオ作成と整理に基づいた UI 設計の方法・プロトタイピングについて書かれている。
4章「UI が機能する環境を学ぶ」では、デバイスのインタラクションの種類や OS ベンダーが提供しているデザインガイドライン、iOS と Android に Web を含めたプラットフォームや各デバイスの特性に応じた UI 設計について解説されている。
5章「UI デザインを作ってみよう」では、デザインする時のマインドセットについて。「ビジュアルに起こす」のではなく「目的を確認し、どのように課題を解決するか」にフォーカスする。それは情報を整理して提供するだけではなく、時には UI をデザインしないことかもしれない。
6章「UI デザインができたら」は、設計したインターフェースをユーザーに使ってもらうための改善について。画面ではなく体験を設計する、完璧を目指さずフラットに考え続ける、誰のためのデザインなのか(#a11y の話もある)、デザインを説明できる必要性、多職種との共通言語、など。
7章「UI をデザインする前の心得」では、そもそもなぜデザインするのかというマインドセットに立ち返る話。コンセプトのインストールする、経験を重ねて判断材料を増やす、bosyu などの実例に基づいたデザインプロセスの例、刹那ではなく習慣化に至る価値、オープンデザインの重要性、など。
「そして本書は2021年3月より、1人でも多くの方に読んで頂けるよう価格を大幅に改定しました。」の結果が 💯 円という事なんだろうか、有り難すぎる。あと、クレジットに見覚えのある名前があった。