パチスロのゲーム性
#パチスロ #遊技機
本記事では、いわゆるAT・ARTタイプを中心としたパチスロのゲーム性をまとめる
前提
パチスロは、
レバーを叩くたびにフラグが成立し、リールが回転する
一般的なスロットにおいて成立するフラグは「ハズレ」「ベル」「リプレイ」「レア役」「ボーナス図柄」など
ハズレ: 名前の通り、何も揃わない状態
ベル: メダルの払い出しが受けられる主な役。主に黄色
リプレイ: 揃うと次のゲームをベットなしでプレイできる役。主に青
レア役: 上記3種類の役よりも確率が低い、レアな役。主に「スイカ」「チェリー」「チャンス目」など
レア役の確率の重さに差がある場合、「弱レア役」「強レア役」と呼び分けられることも
ボーナス図柄: 揃えるとボーナス等が開始する図柄。他の図柄より大きく視認性が高いことが多い
「ベルA」「ベルB」など、同じ図柄でも複数種類が存在することもある
機種によっては全く違うフラグ構成であることも。代表的なのは、パチスロ甲鉄城のカバネリにおけるリール対応チャンス目
停止ボタンを押すとリールが停止し、フラグに対応した出目が揃う
リールは停止ボタン押下後最大4コマまで滑る
リールの停止順・停止位置によって、払い出し枚数・ボーナス成立・恩恵・演出などが変化することもある
スイカはちゃんと目押しをしないと揃わない機種が多い
一部機種においては、ビタ押しや2コマ目押しが要求されることもある
通常時
通常時にボーナス・CZ・AT等を目指す手順
通常時とはすなわち、ユーザからメダルを回収するための区間である
長く単調で退屈な通常時に、いかにして適度なゲーム性・やれる感が提示できるかが求められる
また、AT機においては、ゲーム数・差枚数管理型のAT中も以下のようなゲーム性で上乗せ等を抽選することが多い
ボーナスフラグを引く
ボーナス図柄を揃えるには、完全確率抽選のボーナスフラグを引く必要がある
ボーナスを祈りながらレバーを叩く
Aタイプ(ノーマルタイプ)の台は基本これ
ジャグラーシリーズは、ボーナスフラグが成立したゲームの第3停止を離した際にGOGOランプが光る(後告知)。基本的にはこれを目指してレバーを叩き・第3停止をネジる
ハナハナシリーズは、ボーナスフラグが成立した場合レバーオンでハイビスカスが光る(先告知)
レア役を引く
レア役の一部でCZやボーナスに当選するゲーム性
強レア役でないと抽選されないことが多い
押忍!番長4は通常時の強レア役で対決を抽選する
L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師は強レア役でCZ「乙女アタック」を抽選
レア役で状態を上げてレア役で仕留める
内部状態が存在するゲーム性
レア役を引くと内部状態が良くなり、その状態でレア役を引いたときの当選確率が高くなる
内部状態は画面上に明示的に表示されることはなく、滞在ステージや演出等によって示唆されることが多い
演出を見つつ、まだ良い状態に滞在しているかを予想しながらレア役を祈る
パチスロ北斗の拳をはじめとして、AT機の通常時のゲーム性としては定番
パチスロ北斗の拳・スマスロ北斗の拳は、通常時レア役で状態を上げてレア役でボーナスを仕留める
ミリオンゴッド-神々の凱旋-は、通常時レア役でモードを上げてレア役でATを仕留める
一応全役でATを抽選しており、「謎当たり」が発生する。設定差が大きいため、謎当たりが来たら高設定を疑う
規定ゲーム数到達(ゾーン・天井)
抽選によって定められた規定ゲーム数まで回すことでボーナスやATを解除するゲーム性
このゲーム性だけだと、ただ規定ゲーム数までリールを回し続けるだけの単調作業になってしまうため、別途レア役等からの抽選を用意することが多い
規定ゲーム数の天井があることもあり、現代ではほぼすべてのAT機が天井付きである
天井に救済措置として強い恩恵があることも5号機ではよくあったっぽいが、スマスロ以降はあまりあるイメージがない
早い規定ゲーム数が選択されるモードを天国 (パチスロ)と呼ぶことが多い
パチスロ甲鉄城のカバネリのボーナス当選の規定ゲーム数は120G・250G・450G・650G・1000G
L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師のボーナス当選の規定ゲーム数はおおよそ100Gごと・800Gで天井
ミリオンゴッド-神々の凱旋-のAT天井は1480G
天井はループストックの振り分けが1%と80%で1:1
押忍!番長4の対決(CZ)の規定ゲーム数は50Gごと、249Gで天井
LからくりサーカスのCZの規定ゲーム数について、モードは5回先まで決まっており、CZ・AT終了時に示唆が表示されることもある
規定ポイント(疑似ゲーム数)到達
ゲーム数の代わりに、規定ポイントもしくは疑似ゲーム数と呼ばれる状態を持つゲーム性
1Gにつき1ポイント加算と、基本的には規定ゲーム数到達のゲーム性と近いが、小役を引いたりポイント特化ゾーンに入れたりすることでポイントを追加獲得し、当選を早める
この場合、レア役からのCZ・ボーナス直撃の機会が少なく、基本的に規定ポイントが主な当選契機となりがち
パチスロ北斗の拳 転生の章の「あべしシステム」以降流行したゲーム性のため、しばしばポイントのことは「あべし」と呼ばれる
パチスロ革命機ヴァルヴレイヴの通常時は、液晶ゲーム数が規定に達するとCZ「Vチャレンジ」に当選する。液晶ゲーム数はレア役契機の「ブーストチャンス」や「革命アクセル」で短縮可能
スマスロモンキーターンVの通常時は、規定ポイント到達でATを抽選する。リプレイやレア役でポイントを加算しつつ、レア役で抽選している激走チャージで一気に進める
L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師の通常時は、規定ゲーム数とは別に、小役やレア役を引いて「巫女ポイント」を減算し、規定ポイント到達でCZ「乙女アタック」を抽選する
小役・レア役を何回か引いて規定ポイント到達
小役やレア役ごとに内部ポイントやカウンターが存在し、対応する小役を引くことでポイントを加算するゲーム性
規定ポイントのゲーム性と近いが、カウンターに対応する役を引かないといつまでも抽選しない
パチスロ甲鉄城のカバネリの通常時は、各リールに対応したチャンス目を規定ポイントに到達するまで引き続け、3種のCZ当選を目指す
Lからくりサーカスのレア役は規定回数が存在し(からくりレア役)、到達で疑似ゲーム数特化ゾーン・CZ・AT等の恩恵
Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章の通常時は、レア役からのCZ抽選に加え、ベルカウンター7回でCZを抽選する
小役を連続で引く(小役履歴)
ベル・リプレイ・レア役などを連続で引いたり・一定ゲーム数以内に複数引くことによって、CZやAT等を抽選するゲーム性
比較的軽い確率で成立する小役を連続で引くことにより恩恵が抽選されるため、やや無理ゲー感が薄まるのに加え、通常時の叩きどころが増える
ミリオンゴッド-神々の系譜-では、特徴的な5G間の小役履歴窓が登場し、以降ミリオンゴッドシリーズを中心に小役履歴窓が採用されている
スマスロ スーパーブラックジャックでは、小役3連以上で高確やボーナスを抽選
ミリオンゴッド-神々の凱旋-の小役履歴は、青七3連以上・黄七3連以上・レア役の5ゲーム以内2個以上が熱い
Lゴジラ対エヴァンゲリオンの小役履歴は、小役連続やレア役連続が熱い。さらに、「G侵食役」が履歴内にある状態で小役を引くとチャンス
CZ・ST中
CZ中・あるいはSTタイプ台におけるST中における、ボーナスやAT等を目指す手順
ボーナス経由でATに入れる台の場合、ボーナスもここに該当することが多い
当然、CZがやれるかどうかが当選の鍵となるため、叩きどころとなりやすい
小役・レア役を引く
小役やレア役で恩恵を抽選する、最も基本的なCZのゲーム性
スマスロモンキーターンVのCZ「超抜チャレンジ」は、ベルおよびレア役でATを抽選
押忍!番長4の対決はベル・チャンスベル・レア役で抽選を行う
全役抽選
ハズレを含めて全役で抽選していることもある
この場合も、やはりレア役が引ければ熱いことが多い
パチスロ甲鉄城のカバネリの美馬CZは全役でボーナスを抽選
L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師の戦国乙女ボーナスは全役でATを抽選
ハズレを引く
逆に、ハズレが当選契機になることもある
スマスロ痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。のCZ「運営高確率」は、1/1.6のハズレで5.8%のボーナスを抽選しており、ハズレが主な当選契機となる。もちろんレア役はハズレより強いものの、ベルとリプレイは全く抽選しない
小役を連続で引く
確率が軽い小役を連続で引くことで当選を狙うゲーム性
ベルナビの有無で難易度がかなり変化する
LからくりサーカスのCZは、小役が連続で2回引ければAT当選
パチスロ甲鉄城のカバネリの無名CZは、小役を連続で引ければ引けるほどチャンス(最大5回で濃厚)
高設定ほどベルナビが出やすい
Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章のST中は、押し順ベルを含めた小役を連続で引ければ引くほど期待度UP(最大8追撃で濃厚)
小役を規定回数引く
レア役一発ごとの確率ではなく、CZ中に規定回数対応役を引ければボーナス、ということもある
回胴式遊技機グランベルムにおけるミッドナイトボーナス1stステージは、「魔力目(ベルテンパイハズレ)」かレア役を規定回数引ければ突破
スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2のAT継続ジャッジ「大兎殲滅戦」では、対応レア役を1度でも引ければ継続以上濃厚だが、2回引くと上位ATのCZ「超強欲チャレンジ」が濃厚となり、3回以上引くと上位AT「超強欲RUSH」が濃厚となる
いざ!番長のCZ「刺客ZONE」は、10G中に小役を引くごとに色が上がっていき、5回引くことができればボーナス+ATが濃厚となる。レア役を引けばゲーム数を加算することも。最終ゲームは小役で継続。
小役STタイプ
パチンコにおけるSTタイプのように、一定ゲーム数以内に特定小役を引き、ゲーム数リセットをしつつ恩恵を目指すゲーム性
L ToLOVEるダークネスのCZ「ときめきスイート」は、5ゲーム以内に小役を引くことでポイント加算+ゲーム数リセットとなり、STに失敗したときのポイント数に応じてボーナスの抽選を行う
スマスロ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝の上乗せ特化ゾーン「決戦 神浜聖女」は、8ゲーム以内にレア役を引いたり狙えカットインを揃えることで上乗せ+ゲーム数リセットとなり、これをループさせて大量上乗せを狙う
小役Aの前に小役Bを引く
ある小役AがCZの終了条件に関わっており、その小役Aを引く前に小役Bを引く・あるいは引き続けることにより恩恵や当選を目指す
SLOT魔法少女まどか☆マギカのCZ「マジカルチャレンジ」は、フェイクBAR揃いのフラグを3回引くまでにBAR揃いフラグを引ければボーナス
スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTIONのポイント特化ゾーン「SEVEN CHANCE」は、ハズレ・ベルで報酬レベルを上げ、リプレイ・レア役で報酬を確定
対応役を引く
パチスロ甲鉄城のカバネリ以降、レア役それぞれに状態が設けられ強弱が変動するゲーム性が増えた(ここ歴史に自信ない)
レア役の重さに応じた当選確率となる事が多い
非対応役を引いたときのイライラがすごい
パチスロ甲鉄城のカバネリのST中はチャンス目で抽選を行うが、対応チャンス目が引ければ大チャンス
スマスロ ゴッドイーター リザレクションのST中は対戦相手に対応した弱点レア役が引ければ当選濃厚
スマスロ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝の初期ゲーム数決定ゾーン「マギアアタック」は、前半パートでキャラクターの抽選を行い、後半パートでキャラクターの属性に対応した役を引くことで大量上乗せを狙う
狙った押し順ベルを引く
押し順ベル搭載機種(=ほぼすべてのAT機)において、押し順の第一停止が左・中・右のどれかによって、抽選結果や恩恵が変わるゲーム性
出現確率が均等な2~3種のベルフラグによって抽選が行われることから、ガチ抽選・やれる感を演出することが可能
パチスロ革命機ヴァルヴレイヴのRB「決戦ボーナス」は、指定された第一停止のベルナビを引くごとに相手にダメージを与え、最大4回引けたら成功。2連続失敗したら終了
Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!のCZ「解放のカタルシス」は、右1stの押し順ベルを引くごとに、中1stの押し順ベルを引いたときの恩恵がレベルアップしていく
狙った色目押しを引く
色目押しベルを持つ機種において、色目押しによって、抽選結果や恩恵が変わるゲーム性
こちらも、出現確率が均等な複数フラグによって抽選が行われ、ガチ抽選・やれる感が演出される
パチスロ犬夜叉のAT「ブッた斬りSRUSH」は、同じ色目押しベルが2連続で引けたら40%でボーナスを抽選する 🔗
アオハル♪操 A-LIVEのボーナス抽選は、ボーナス準備画面でピンク7図柄の色目押しベルが引ければBB・BAR図柄の色目押しベルだとRB
押し順を当てる(択当て)
押し順正解で揃う役に対して、押し順の一部が「?」で隠れている状態で、正しい押し順を当てるゲーム性
レバーで狙った押し順ベルを引く以上に、プレイヤーの選択が結果に作用するような印象を与える
あまりにも択当てが多すぎたり・択当ての重要度が高すぎると、さすがにプレイヤーは疲れてしまう(See: SLOTアルドノア・ゼロ)
パチスロ ロリクラ☆ほーるど!のCZ「ロリクラ☆ちゃんす」は、3択の押し順当てに正解したらATに当選する
超ギラギラ爺サマーのCZ「ギラチャンス」は、前半パート・後半パートに分かれて2択の押し順当てを行い、突破できたらATに当選する
L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師のAT中に発生する1G完結のCZ「ヤマカンチャンス」は、4択押し順を当ててAT中の上乗せ特化ボーナスを獲得する
いろはに愛姫は、機械割設定が「左」「中」「右」「6」の4種類となっており、設定によってボーナス中・ART中の青7揃い3択の確率が偏る
色目押しを当てる
色目押しを持つ機種において、正しい色目押しを当てるゲーム性
Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!の上位CZ「強喰」は、各リール最大8択の色目押しを当てることで上位ATを獲得する
スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2の下位AT「殲滅RUSH」中の継続バトル「大兎殲滅戦」において、色目押しベル2択のカットインが発生した場合、択当てを成功させれば継続となる
ビタ押し・2コマ目押しを成功させる
ビタ押し・2コマ目押しを成功させることにより恩恵が得られることもある
技術介入要素と呼ばれ、遊技の難易度が高くなる傾向がある
パチスロディスクアップ (5.9号機)のBIG BONUS中、中リールのビタ押しを成功させることでARTのゲーム数が増える
パチスロハイパーラッシュ (6.5号機)のBIG BONUS中、左リールの2コマ目押しを成功させることで13枚役のナビ回数が1回増える
A-SLOT+ この素晴らしい世界に祝福を!のびっぐぼーなす中、左リールのビタ押しを成功させることで設定示唆が表示される。直接の出玉恩恵はない
最終ゲームに小役・レア役を引く
最終ゲームにレア役を引いたら継続濃厚と、最終ゲームにウェイトを置くことも多い
妖怪1ゲーム遅いの温床
パチスロ甲鉄城のカバネリにおけるST最終ゲームはどのレア役でも当選濃厚
Lからくりサーカスにおける上位AT突入+ゲーム数特化ゾーンを賭けたCZ「運命の一劇」は、最終ゲームで任意の小役を引けば当選濃厚
スマスロモンキーターンVにおけるAT終了画面1G目はどのレア役でも継続濃厚
エンターライズ・アデリオン系の機種の多くに搭載される「エンタチャンス」は、AT終了後1ゲーム目にレア役が引ければAT復活濃厚
最初から当たっている
あくまでも前兆としてCZを見せ、実際はすでに内部的に当たりが確定しているパターン
この場合、CZ中にレア役を引いたり本来の当選条件を満たすことにより、さらなる恩恵を獲得できることもある
押忍!番長シリーズにおける確定対決
パチスロ革命機ヴァルヴレイヴの革命ボーナスにおけるマリエ参戦