現代の危機と哲学 中間レポート
1. 何を学んだか振り返る
2. テーマを決める
3. 盛り込めそうな内容を考える
何を学んだか振り返る
1. 哲学は戦慄から始まる
当たり前が当たり前でなくなり、当然と信じ切っていたものが謎と化し、日常性そのものが問題として頭をもたげる。その不可解さを揉み消すことなく、その前にじっと佇み、思わず知らず問いを発するとき、われわれはすでに哲学している。
現代世界の恐るべき危機に驚愕しつつも、その深い戦慄から哲学が再開しうる
2. ニーチェ「神は死んだ」(1)
予想もしなかった自体が次々に勃発しているこの時代、いったい問題の中心はどこにあるのか、じっくり考えてみることが肝要
『愉しい学問』で初出の「神は死んだ」
本来死ぬことはありえない不滅の存在と考えられてきた何者かが、思いがけず死に至ったという摩訶不思議な出来事
神が死んでから遠大な影響力を与えることに伴う「新たな戦い」
これまで存在していた神がにわかに死んでいなくなり、その出来事以前と以後とでは何もかもが一変してしまった、という新しい時代認識、隔絶した歴史意識
宇宙を普遍的に捉える新しい見方が登場した
「人間が最高の存在に成り上がって、自己満足に陥れば、必ずや向上心を失って堕落し、退歩してしまう。そうならないために、人類を超えたより高次の存在、つまり『超人』を目指すのでなければならない」という思想
3. ニーチェ「神は死んだ」(2)
無差別的普遍性をもった均質空間である近代的宇宙像に、神を語る余地はもはや存在しない
神を前提としていたスピノザやライプニッツ、ロックからは打って変わって、神なしで済ます「新しい哲学」がホッブスを嚆矢として続々と現れ、神についての哲学的議論をみるみる駆逐していく
あらゆる存在者の根本を理解するうえでの説明原理としての神が死んだので、信仰だけではなく「真理の探求」を目的としていた学問も危機に瀕していた
もともとは神について語ることこそ最も学問的で高度に哲学的、形而上学的なことだったが、今は正反対になった
ニーチェはこのギャップに戦慄し「神は死んだ」と発して哲学を始めたのではないか
神の死を発端として懐疑の影が広がり陰鬱化していく近代にあっても、じっと見物してその戦慄を喜ぶ哲学者達「われら怖いもの知らず」
「神は死んだ」から生じた問い「われわれの生きる近現代とはいかなる時代なのか?」
4. 学問の危機と哲学
5. 終わりへの存在
6. 死への共同存在
7. 大学の危機と哲学
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ウクライナ-ロシア間の戦争