私とは何か――「個人」から「分人」へ
平野 啓一郎
人の最小単位とされる「個人」、より細かい「分人」というものを考えてみよう、という話
高校の友達といる時、仕事仲間といる時、恋人といる時、どれが本当の自分?どれも本当の自分である
それらの自分を「分人」とし、その集合体を「個人」と、個人の再定義をしている
自分にとっての正しさとか、やりたいこととか、本当の自分とか、そーゆうのは個人という単位、全てが一貫する必要があるように語ろうとするから苦しくなる
「分人」という粒度を認めることで、全て正しく、その全てが自分である
これから色々なことを経験し、色々な人と出会うことになると思う
その中で新しい分人が形成されていくことになるだろう
その時に楽しいと思う、その時に必要な分人の声に耳を傾ければ良いかな
そう思うと少しだけ楽になれるかも、囚われない、というか