ひと
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大野寺史宜
不慮の事故で両親を失い、大学をやめざる得なかった主人公
何もかも失った少年が、ものを持たない中で、人との繋がりを大切にし、時にそれを求めて、自分が人生を生きる話
巻末の中江有里さんの解説「孤独」についてが面白かった
ものが溢れてる現代において、何もかも失った主人公は欲しいものも手に入らない、最低限の生活していた
人との繋がりも最低限
ただだからこそ自分にあるものを大切にして生きていた
孤独だからこそ、今あるものや目の前の人、それら一つひとつの大切さを感じられる、と
上に書いてあるようなことが、最近引いたおみくじにも書いてあった
幸せになるには「ないものを求める」のではなく「あるものを大切にしなさい」
最近は将来のことや人間関係のことを考えたり、何かと余裕がなかった
予定のない連休ができて、久しぶりに時間を無駄に、というか余裕のある時間ができたのでおすすめされたこれを読んでみた
色々考えても仕方ない、今を一生懸命生きよう、といつも悶々と考えついた先に思う
この本を読んで改めてそれを思った
また時間が経って、経験をしたら違う見方をできるかもしれない