【きうきう】
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英名:Qoo Sith(キュー・シー)
あたまからしっぽまでの長さ35cm/立った時の肩高25cm(9.9in)/体重3000g(一匹で平均的なシャプマロク獣人の一日分のごは
んになる)
丸まり時の大きさは大体25立方センチメートルくらい。
エスリー世界では割とポピュラーな動物。
原種は亜寒帯に多く生息しているが、わりとどこにでも落ちている。
警戒心が薄いのですぐキュウキュウと鳴く。茶色い被毛も雪原ではよく目立つ。
天敵があまりにも多いので、人間の助けがなければ生き延びることができないとされている。
過度なストレスを与えると自爆するとの噂もあるが、まったくの迷信である。
好物はキウイ。においだけで酔っぱらう。
普段は丸まっているがちゃんとした手足も生えており、10mを9秒で走ることができる。(転がるともっと早い)
きうきうは重力化では楕円に見えるが、無重力化では真球になるとされている。
惰性で転がるので盆地に溜まりやすい。盆地にきうきうのコロニーが多いのはこのため。
きう肉はクセが強いので塩や香辛料で臭みを消して保存食にすると良い。
雑食獣なのでジビエにする時は気を付けよう。失敗するとうんち味になるぞ。
鳴くのが下手糞なきうきうもいる。「ぷうぷう鳴くきうは棒で叩け」ということわざもある。
よくカラフルな色を塗られて縁日の屋台で売られているらしい。
いぬに弱い。
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天球探求(Quest for the Q'siths)
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極秘
きうきう研究レポート
きうきうの軍事転用は太古より行われてきた事だが、標準暦979年にアラモニカ王国で行われたサミットによりきうきう平和条約が締結され、それ以降きうきうの軍事転用は研究・開発・所持がいずれも認められていない。
しかし各国では今でも秘密裏にぶっちぼいの研究が行われていると云われている。
ここからはきうきうのぶっちぼいのメカニズムについて記す。
ぶっちぼいはいわゆる爆縮型であり、体内に溜めた可燃性のガスを一旦皮下脂肪内において小爆破させ爆弾のコア部分に当たる体の中心部を圧縮し一気に開放することで強力な威力を生み出している。
構造上、高圧力で圧縮できる球体により近い個体ほど高威力であり、きうきうがより丸くなりたがり、野生動物が良く丸いきうきうほど襲わないのはそのためではないかと推測される。
丸くないきうきうはせいぜい軽いけがをする程度だが球体に近づけば戦車をも一撃で破壊する威力を発揮する。
また、古来からきうきうが使われてきた理由はその生産の容易さにもある。
ご存知の通りきうきうは、なんでも食べ、すぐに繁殖し、きうきうを1匹みたら9匹はいると思えと言われるほどに繁殖力が高い生物である。
生ゴミから無限に生産できる兵器など開発しない理由がないのである。
きうきうの戦術的価値としては、最もポピュラーである地雷としての運用や、良く丸く育ったきうきうをきうきうの生息地に紛れ込ませ、その地帯を進軍不能にさせる運用が有効であるとされている。
`きうきう研究メモ カオディカ島の謎
きうきうがその勢力を大陸中に広げ、
やがて人々によってその数を劇的に減らしたのは、
歴史の年表にも出てくるほど、誰もが知るところであるが、
近年、とある冒険家によって、きうきう研究者達は騒然とした。
大陸から世界の反対側と言って良いほどの絶海の孤島
カオディカ島にきうきうが生息していたからである。
カオディカ島(Ḵeodek)は現地語で「まるい」を意味し、
その独特な島の形状から名付けられたと考えられるが、
立ち入ったものは、島の怒りに触れて戻らないと伝えれ
漁師たちにすら禁足地とされていた。
島の噂を聞きつけた冒険家のモース・フナイトは、
村人たちの忠告を無視し、島を目指したとされる。
やっとの思いで島を発見し上陸したモース達は目を疑ったという、
故郷で見飽きたきうきうたちが、そこら中に転がっていたからである。
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きうきうは通常巣穴を作り、多少なりとも警戒心を持つが、
カオディカのきうきうはそうではなかった。
どのきうきうたちもまるまると肥えており、ただただ転がるばかりだ、
島にはきうきうたちの天敵は生息しておらず、
渡りをする猛禽類もきうきうを襲わない様であった。
辺りを探索するとキウイ等の果実が簡単に見つけられ、
すぐに、ここがきうきうたちの楽園であると分かった。
我々はきうきうという生き物を良く知っていたので刺激しなかったが、
初めてきうきうを見る者であれば、一体どうなるだろうか、
もしかすると島の怒りというのはぶっちぼいの事ではないだろうか。
(モース冒険録 より)
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その後モースの証言を元に、地元政府の承諾を得た国際調査団が島に上陸
ゲノム解析の結果、きうきうの原初の遺伝子から分岐しており、
カオディカのきうきうはかなり古い遺伝子を持つことが判明した。
そこで一つの疑問が生じた、
一体いつ何者がこの島にきうきうを持ち込んだかという謎だ。
島の周囲の熱帯地方ではきうきうは見られず、
きうきう戦争以降の時代できうきうを持ち運ぶことは考えづらい。
また、それ以前の時代で世界の反対側まで航海をするのは現実的ではなかった。
何世紀にも渡って、きうきうが隔離されていたという衝撃は大きく、
「きうきうが地面を掘って、世界の反対側に到達した」
などという、馬鹿げた通説が世間を賑わせた始末である。
しかしその後、カオディカのきうきうたちは悲劇的な結末を迎える。
生き物は何世代にも渡り、多くの感染症を経験し、免疫を獲得している。
だが隔絶されていたカオディカのきうきうは、
外界の生き物が当たり前のように持っている免疫を持っていなかったと考えられる。
国際調査団の初上陸から1年後、2度目の上陸時にはもう全てが終わっていた、
島には豊かな自然が生い茂るばかりで、きうきうなど存在しなかったのである。`
100回死ぬきうきう